花よ花 再びまみえる幸いよ 汝の色は幸いそのもの
花よ花 つらきこの世に笑んで咲きほほ笑みながら散ってゆきける
花初めて春を初めにし薄紅の花は桜となって開けり
慈悲深き花よ桜の薄紅よ この春もまた愛を開けり
我何度憧れ抜いた事だろう 桜よなれの薄紅色を
春花よ 汝の心もて色をもて春のひと日を言祝がれまし
花よ花 花の生まるる喜びは祝福された紅の色かな
春風や 花の生まるる刻となる 幸い色の花よ開けよ
二つ三つ 花ぞ開ける約束の今日をひととせ待ちわびにけり
花や花 開きかけたる紅色のつぼみの色は無垢そのものぞ
花や花 告ぐためにこそ生まれけり 人にこの世にやさしき思い
この春も花は告ぐため生まれけり この上もなくやさしき思い
花よ花 開けよ開けこの春も なれの思いを世々に伝えよ
花咲かば 地獄なる世に春という釜の開く日もある事を知る
花よ花 薄紅の花色は愛の顕る色とぞ思う
桜花 咲き初めにける輝きは光り輝く愛とぞ思ふ
咲き初めて光り輝く花色は愛の光輝を体現す花
やさしさよ花の心のやさしさよ 色も姿も二度となきもの
無邪気なる花の心の咲き初めて 世塵のうちに楚々と咲くなり
ああ桜 今年も心奪わるる 我が憧れのやさしき色に
花の愛 花の示すを人よ見よ すべての人の願いの色を
この春も花の心と邂逅す 過酷な日々に忘れしものと
称えても尚称えても桜花 永遠性を帯びた花色
花の時 世は花色に染まりけり やさしき気配やさしき気配
我が魂を慰撫し寄り添う花なりき 桜の花は花の心は
やさし花咲けよ咲け咲け現世に奇跡なる善展いて見せよ
麗しき色に咲くなり桜花 麗しき意思示すその花
花よ花 色も姿も麗しく 無情なる世に二度となき色
賛美する心以上に桜花 汝の色は永久に尊し
汝の善は永久に汚れぬ桜花 光の意思に輝く花よ
桜花 汝祈りの花の色 神へと向かう清さの極み
壮麗に花の色降る花の降る たった七日の夢見の時よ
桜花 宇宙をいくら探しても なれより美しものなかりけり
花よ花 地上に一刻現るは 人を生かしむ聖なる天意
花よ花 我は汝のものなるぞ 汝と生き汝と散る者でありたし
やさしさは天地すべてを浄化する 桜の花よ花の心よ
桜とは夢と現を探せども 最上の色最上のもの
花は花は 天地宇宙の謎を解き 咲いて示せるその花色で
慈しみ慰むごとの薄紅は 桜の花の心なりけり
つかの間の光となりて桜花 一年の幸ここに極まる
花の夜 花の気配の漂うは 清らな静謐なりし時かな
心細かる季節にやさしかる花は咲くなり桜の花は
目を覚ます光のようなその色は さくらさくら薄紅の色
その花のやさしき色は二度となく さくらさくら慈愛の色よ
花色は傷つきやすき色でかつすべてを許す愛の色かな
花よ花 咲いて見せたる花色は 最上の色最上の花
こんなにも美しきものがあるものか 桜の咲くは奇跡の一つ
花よ花 汝が咲ける事たるは 現における夢の一幕
さくらさくら 世塵を浄めるためにこそ 汝は美く咲いて散るのか
花よ花 夢にも見まじその色は 現に属さぬものでありけり
花よ花 汝が咲いてくれるなら 命尽くして我は生きよう
薄紅に輝く光の正体は さくらさくら神の顕現
善がもし目に見えるものであるならば 桜の花の展げる色だ
豊かなる花枝の色の差し出すは 豊かな花の愛の顕現
永久がもし目の前にあるとするならば 花屋根の続くこの様の事
花よ花 心尽くして愛しても 桜の花の善は尽きまじ
花よ花 汝光に属すもの 世々を浄めるために咲く花
花色のどこまでものその美々しさよ 一年一度の春の間に間の
花の色 そのやさしさは幻の国に属する故の一刻
花よ花 汝と世にともにある幸を いかに歌わん桜の花よ
花よ花 汝の心やさしさは その花の色無二なる花よ
花よ花 無尽蔵なる薄紅は 無尽蔵なるやさしさなりき
桜花 汝が咲くは汚れたる世々を許すと示さんがため
花よ花 世々を統べてよ荘厳な薄紅色に我は従う
真なる汝の美とは桜花 やさしき花を降らせ降らせる
二度と見ぬ薄紅色よ桜花 やさしき色よやさしき花よ
天上の花ぞ開ける桜花 天上の美を世々に知らせる
花よ花 天上の美を差し伸べて 天意を示す薄紅の色
清かさよ花の心の清かさよ 二度となきもの二度となき花
やさしくてただやさしくて桜花 薄紅色の切なきほどに
稀なれる色を咲かせて桜花 春の七日に祈りを込めて
さくらさくら 惜しみなく咲くその善の以上の善を我は知らない
薄紅の花咲く以上に現世に佳き事などがあるであろうか
我が心 薄紅色の花愛すためだけにあり桜の花よ
花色の薄紅色の明るさよ 汝は現の聖なる光
薄紅の花咲く幸を忘るまじ 尊き花よ尊き色よ
これ以上一体何を望もうか 今現世に桜咲くらん
壮麗な色よ桜の薄紅よ なれより愛しき命はなくて
冬あとの夢にも見まじその色は さくらさくら全霊の花
桜咲く奇跡より奇跡他になく 桜咲くより美しはなくて
花よ花 我を匿え花奥に 無二なる場所に我は安らう
魂よ桜の花の魂よ 春とは救い花とは救い
花よ花 幾億枚の花びらで 世々の万象報いられてよ
花の天 かほどやさしきものはなし かほど清らかなりしはなくて
花の時だけに私を生かしめよ そして逝かせて花の四月に
見上げても尚見上げても桜花 汝の魂の深さは知れず
さくらさくら 汝と会える今日の喜びよ あとひと日あれもうしばしあれ
こんなにも美しが現にあるなんて 花咲くたびに信じられない
花よ花 名残れ名残れよその色よ 私の最も願いし色よ
この春も惜しまれながら花の逝く 惜しまれて逝く花ならばこそ
夢の世が現となりて桜花 今薄紅の花と咲くなり
花国よ 我が死の先にあり給え 最も愛しき花よ桜よ
誘いぬ桜の花は誘いぬ 我が花国へゆこうゆこうと
花追ってどこまでも追ってゆきたくて 我が実存と命を賭して
たおやかでこの上もなくやさしくて 桜の花よ花の心よ
花よ花 汝が国に行きたくて 我はこの世の出口を探す
花咲いて幻の世となりにける 愛しき時よ愛しき花よ
花よ花 汝最も耐えし者 そして最も美しき者
花よ花 極美の花よ薄紅の極美の色よ桜の花よ
花よ花 我が目は汝を見るために そのためだけにあったのだろう
花よ花 惜しまれるべきというものは 美しきものであることだろう
花よ花 別れの花を降らしめて 私を誘ってくれているのだ
天国に汝が咲いてくれるなら 寂しくなんかないよ桜よ
生涯を貫いてなれを見ていたし 桜の花よ愛しき花よ
聖なる木 聖なる色の薄紅よ 桜の花よ聖なる花よ
なつかしき色よ桜の薄紅よ 生まれる前から結ばれし縁
愛し合う喜び色の薄紅よ 神なる愛よ桜の花よ
散り出した花は散り止む事がない 花の心よ雪のごとくに
闇の中 音なく散れる花思う 花よ花よ行ってしまうか
花の雨 薄紅の色薄れゆく やさしきものはやさしく消ゆる
花の雨 汝と消えたい我はまた 汝と魂を一つにす者
花よ花 薄紅色の天国よ 永久に汝を見つめていたい
花よ花 我を忘るな永久に 我が魂の花よ桜よ
永久なれる花よ桜の薄紅よ 見つめるほどに増す汝への愛
愛しても尚愛しても桜花 汝よりの愛に報い切れない
汝の愛を人は忘れて生きている 桜の花よやさしき花よ
汝なき日の方が世は永かりし 桜の花よはかなき至美よ
汝がために晩鐘の音が鳴り響く 今現世に桜散るらん
汝を忘れ生きてゆかねばならぬなら そんな生などいらぬよ桜
桜花 最愛の花薄紅のやさしき花よやさしき花よ
この春も汝を送らねばならぬのか 永久を契れよ桜の花よ
汝が色は永久の色にあらざらん 最も美しものよ桜よ
この春も花の心に触れにきが つかの間の春つかの間の春
薄紅の最後の輝き目に留め 花弔いの日々を覚悟す
薄紅の花の諸手をさしのべて 誘っているよ花の国へと
薄紅の得もいわれない花の色 永劫のうちたった1つの
冷たかる雨の中にも桜花 名残りてくれる花の思いよ
花に雨 薄紅の色名残りける 汝が王国に我を招けよ
花に雨 未だ名残れる薄紅よ 愛しき花よ愛しき色よ
花の色 我が魂に刻まれよ 永久に汝共にあらんぞ
花の天 やさしき色のやさしくて 永久を望むは汝のみなり
花の天 我を招くか花の色 我が喜びを受け入れ給え
花よ花 未だ名残れる薄紅よ 私の花よ我が魂よ
花よ花 汝の気配薄れゆく 花遠ざかる悲しき夜更け
さくらさくら 薄紅の色薄れゆく むごきこの世にかき消されてく
薄紅よ 桜の花の薄紅よ 薄れながらも名残るやさしさ
薄れつつやさしさと美は極まって 桜の花よ名残り桜よ
寒くとも汝がいてくれる方がいい 名残り桜よ名残れ名残れよ
名残り花 花国への道開かれて 我が魂を連れ去り給え
我置いてゆくな愛しき桜花 はらりはらりと花の消えゆく
汝なき日々をどうして生かれよう やさしき花の国消えてゆく
花よ花 万感の思い胸に寄す 我と契れよ永久の縁
花よ花 永久なれと願うれど 現の世には叶わぬ願い
また会えたねと花に言われているようで 相思の花よ桜の花よ
いつまでも共にいたいよ桜花 なつかしい色魂の色
汝の色が世にある奇跡の四月の日 さくらさくら消え給うな
花よ花 汝の残るうれしさよ 花の間に間に我を養う
名残り花 煌きながら花の散る 我をさらえよ迷いなく行く
花よ花 汝と邂逅すこの時の幸を誰にも奪えん桜
風立ちて桜吹雪の今となる 美は只中に我を在らしむ
現とは美しきものははかなくて さくらさくら美しきもの
花よ花 我を包めよその色で やさしき世界やさしき世界
花よ花 讃え讃えよ薄紅の至善至高の花の思いを
現世はなれと我とを引き裂きぬ 花よ花よ我を忘るな
花よ花 我が憧れの薄紅よ 地上に降りし天上の美よ
花未だ地上に残りし花の夜 花よ花よどこにもゆくな
花よ花 なれ消え給う事なかれ 遠き尊き天上の美よ
金剛の雪のごとくに花の降る 聖きこの時永久に留まれ
褪せながら遠のきながら花の言う 真善美とは世にもあらじと
美しきものは美しく散ってゆく 桜よ桜世に惜しきもの
風起きて縦横無尽に花の散る かすかに残る花の思いよ
薄紅のかすかに残る花の国 汝世にある事の救いよ
花と咲き示した善意忘るまじ 桜よ桜汝の全霊よ
歌ができそれでも寂しい桜花 汝が消えゆく日々を忍ばん
風に吹かれ煌きながら花の散る 別れの言葉も花はやさしき
花よ花 なれより親しきものはなし 心を許す薄紅の色
花よ花 名残りの花を落としけり ゆっくりと花消えにけるかも
花よ花 名残れ名残れよ無二なれる全霊に咲く善霊の花
花は降りやさしく我に触れんとす さくらさくら薄紅の色
花よ花 別れの季節に咲く花は 深く深く人を慰撫せり
花よ花 離れたくないどうしても 汝の魂のかけがえなさよ
花よ花 別れの花を降らしめて 我を包めるやさしき思い
名残り花 花の天から降れるのは やさしき思いやさしき思い
ああ花よ なれとの縁切れはせぬ 今年の春も終わりはすれど
枝先に残るわずかな花びらは 無二のやさしき思い差し伸ぶ
ひとしずく 花降り名残る若葉かな
降り名残る 若葉の陰の花の終
かつてここに美しき国があったんだよ さくらさくら花は潰えて