谷村思亜のさくらうた

桜の歌が毎年たくさんできます。  #短歌  #桜  #谷村思亜

2024年のさくらうた

桜とは高次に属すものなりき 高次の色よ高次のさまよ

悲しみもつらさも痛みも越えてきた 花よ汝に会うためにだけ

二つ三つ開き始めた花色は この春も地に善をもたらす

花開きその愛らしき薄紅に 胸をつかれるこの春もまた

咲き初めしその花の色薄紅は 至上の愛をこの春も見す

咲き初めて風に揺れても花色は 地に祝福を注ぎけるかも

この春も幸いなるかな花色の 天より下りし時は来たりぬ

花てふは愛されるべき色形 愛す愛すとささやきながら

花開き薄紅色の国生まる 喜びの時喜びの花

愛らしき花と花とは開かれぬ その花色に愛を込めては

花びらの一つ一つに桜花 全霊の愛込めて咲く花

やさしさに限りはなしと桜花 汝はいつも教えてくれる

極限の美を込めて咲く桜花 また極限の愛込めて咲く

至福とはその花の色桜花 魂癒す薄紅色よ

薄紅に薄紅の色重なりて この世ならぬ美一瞬の花

ああ花よ 我が憧れのその色よ 奇跡の花よ一瞬の美よ

奇跡とは薄紅色の花の色 永久に探した唯一の色

花よ花 心やさしきなれの色 そはつかの間でありし切なさ

 

花よ花 汝のさし出せるその色は 切なきほどにやさしすぎるよ

花よ花 その花色は吾を満たす 無尽の愛の込められしゆえ

さくらさくら 花の願いは世を清め 人を慰撫するための薄紅

花よ花 汝の語る言霊は この上もなくやさしき思い

花よ花 汝やさしき霊魂よ なれの思いはその花の色

花よ花 なれの思いを今ぞ受く この上もなくやさしき魂よ

桜花 咲いて語れる言葉とは 凍える心ほどくやさしさ

桜花 そのやさしさを極めたる 薄紅色ははかなく強し

花の天 今日ぞありける喜びよ 花の思いの展ける今よ

何故にそんなにやさし桜花 世の悲しみを清めるごとく

やさしさは聖なるほどに桜花 天なる花よ天なる色よ

その色に我を容れてよ桜花 善なるものに消えたき願い

善霊の花であるかな桜花 あまりにやさしささやきが降る

咲くほどに胸が満つるよ桜花 無尽の愛が胸に満つるよ

花満ちて我かき消えてしまいたい 切なる願い花よ容れてよ

花の道 今この時が永久ならば 過去も未来もいらないんだよ

花よ花 感受し切れぬ汝の価値は 無尽の愛よ無尽の善よ

降る雨の中にも清し桜花 薄紅色の輝きは映ゆ

氷雨にも花の命は輝きて 全霊の色咲かせけるかも

 

氷雨降る酷き日もまた桜花 無尽の愛を無心に咲かす

桜木の霊気はやさし桜花 その花の色その花の色

いつまでも見つめていたい桜花 汝の愛の顕現の色

花の色幸いの色愛の色 桜の花の無二の尊さ

花よ花 咲けよ咲け咲けいつまでも 薄紅色の無二の尊さ

花色が近くにありし事の幸 常には遠いものでありけり

花色が今ぞありける事の幸 現はつらきものよ桜よ

花色よ 我が人生を貫きて 共にあれかし花よ桜よ

現には最も欠けしものなりき 桜の色は桜の色は

見るほどになれへの思い増すばかり 花よ花よ永久にあれ

憧憬の色よ桜の薄紅よ その花色はひたむきな善

風雅なる花よ桜の薄紅よ 人が絶えても咲いていてくれ

花よ花 汝満つれる今こそが 地上は天の国となりける

花の色 最も愛す色なりき いかなる人をも包む薄紅

花よ花 切なきほどのはかなさに 切なきほどの愛を込めたり

清澄をはらむ薄紅桜花 清らかすぎる愛を感じる

愛を告ぐために咲く花桜花 どんなにつらく酷き世々にも

その色が我を満たすよ桜花 清らな愛が我を満たすよ

 

花の色 永久であってほしいもの 花の行方を我は追いたし

桜花 永久に咲きける時こそは 世は許された場所となりけり

花よ花 なれのさし出す愛こそは 愛すべき花となって咲くらん

聖らかな愛をはらみて桜花 つかの間の刻全霊に咲く

薄紅は悲しき心ほどく色 悲しき人ほど花を求めり

花よ花 清らかなりし汝の愛は 清らかなりし花と満つらん

花満ちて花のささやき降りしきる ただただやさし愛の言霊

花心 今日ぞ満ちたる日となりぬ ただただやさし善霊の花

薄紅は切なきほどの花の愛 そを全霊に満つり満つらん

花の愛 壮絶ながらやわらかく やさしく咲ける桜花かな

花の愛 薄紅色に全霊に 惜しむ事なく花は展げる

花屋根の薄紅色のやさしさよ 無数の花の無尽の愛よ

花咲いて今年も愛を展げけり 愛とは美しものであるかな

やさしさよ桜の花のやさしさよ その尊さの無二なる事よ

花色に我を失くしてしまいたい 花色の中で眠りつづけたい

夢の花桜の花は夢の花 あまりにやさし一刻の花

花よ花 その薄紅をさし出して 世に全霊の愛を届けり

憎むべきもののあふるる世界にて 桜の花はあまりに美し

桜とは神なる愛の花なりき 聖く清しくやさしく強し

日を受けて光り輝く薄紅の花は清かに咲き満つりけり

 

他の花は絶えて久しくなりぬれど 桜の花よ永久に咲け

あな愛し 桜の花の薄紅よ 無性にやさし無償にやさし

これ以上望むべくなきやさしさよ 桜の花は桜の花は

さくらさくら 無償の愛の咲き満つる 全霊満たすなれの薄紅

桜木の聖なる魂の顕現は 薄紅色の聖らかな花

花よ花 不安も憂いも悲しみも 包み込むよななれの薄紅

花満ちて薄紅色の世となりぬ 春よ春よつかの間の時

薄紅よ桜の花の薄紅よ なれ待ちわびた長き年月

薄紅よ名残り名残れる薄紅よ やさしき極美目に焼きつけん

やさしさは薄紅色の花となり 二度なき至美の色を見すらん

花よ花 二度なき至美のその色よ 至善の花よ至高の花よ

なれ失くす事こそ悲し桜花 至善至高の薄紅の花

雨近く別れの時が近づきぬ 花よ花よ魂の花

我が魂に桜の色よ焼きつきよ 我の希求に花はほほ笑む

さよならを言いたくないよ桜花 我が魂に花よ焼きつけ

花満つり切なさもまた満つりけり 別れの時が近いが故に

花森は沈みゆきたき場所なりき 悲しみ全て失くすであろう

花よ花 桜の花のやさしさは 天に属する故にはかなし

どれほどに見つめていても桜花 汝のやさしさは無二に尊し

風雨にも名残りてくれる薄紅よ さくらさくら愛しき色よ

 

他の花になき清浄のその色よ さくらさくら薄紅の色

花の色 愛しさに胸満つるなり さくらさくら聖らかな花

花に風 酷きこの世の理に 花は静かに花を捧げる

花よ花 酷き風にも花は耐え 救いの色を花は展げる

花の色 救いの色よ桜花 人の心の望みの色よ

明るくて清らかなりし花の色 世々を一刻救いし色よ

無惨かな 桜の色が減ってゆく 無尽の愛を降らせ降らせつ

探せども二度なき色よ桜花 無償の愛の薄紅の色

無尽なる愛を込めにし花の色 癒しの色よ救いの色よ

花国がこの春もまた閉じてゆく 酷なる日々がまた待ち受ける

さくらさくら 救いの色よ花の色 どこまでもなれを追ってゆきたし

花の色 どこにもゆくな永久にあれ 我が目はなれを見るためにある

花色よ つれゆきたまえこの我を 汝を愛しすぎる者なり

花満ちて 我が満願は成就せり さくらさくら愛しき花よ

さよならを言っているのか桜花 そのやさしさを極めに極め

美しさの未だ世にある喜びよ さくらさくら薄紅色よ

花森よ薄紅色の花森よ 花は豊かに人にほほ笑む

花満つを眺むる時の切なさよ 一刻の至美でありしが故に

降りしきる花よ桜の薄紅よ 美しき時よここに留まれ

汝の色を忘れはしまい桜花 過酷な日々に難しくとも

 

花よ花 はらはらと降る花びらは 花の形見の薄紅の花

まだ足りぬ救い足りぬというように 名残りてくれる花よ桜よ

散るさまもあまりにやさし桜花 薄紅色の花の心よ

風に舞い散りゆく花よ薄紅よ 雪より清らな花の心よ

名残りける薄紅の花のやさしさよ 花の全てはただただやさし

ああ花よ 薄紅色はまだ名残り 幸あれと願いつづけているよ

花よ花 我が魂の薄紅よ 汝との絆は確かなるべし

降る花よ降りつむ花よとどめなく 花の思いが遠くなりゆく

降る花に花の思いは込められて 癒えよ癒えよと祈られている

さよならの花びらの舞う花の終 花への愛は我の永久なり

とどめなく降りつむ花は薄紅の やさしき思いやさしき思い

降りつのる最後の花よ桜花 花よ花よ惜別のとき

花よ花 最後の花が降りしきる 我が目になれの面影消えじ

散りつつも面影消えじ桜花 なれの善意は永久が故

降る花よ 時よ留まれ永久に やさしき花よ永久であれ

ひとひらに愛を込めては桜花 果てしなく降る果てしなく降る