谷村思亜のさくらうた

桜の歌が毎年たくさんできます。  #短歌  #桜  #谷村思亜

2021年のさくらうた

花の子のほころびい出ぬこの春も 春邂逅の日よ喜びの日よ

ほころびて 喜びの時を告げにしか さくらさくら最愛の花

花開き 光の色を称えにき さくらよさくらこの春もまた

花を待つ 春の日和のうれしさよ 愛しき色に花はほころぶ

二つ三つ 花ほころびて桜花 縁を告ぐる花の心ぞ

ゆっくりと ほどけ始める桜花 薄紅色の目覚めの時ぞ

はじまりの花がほどけて桜花 光の国の開ける予感

二つ三つ 咲いてやさしき桜花 花の心よこの春もまた

一部二部 ほころび始めて桜花 光のごときやさしさを見す

桜花 ほほ笑みかける笑みかける 花の国まであともう少し

花よ花 咲き初めにける汝の色は この上もなき慈愛そのもの

咲き初めて 色を見せたる桜花 ただ愛に咲くただ愛に咲く

惜しげなく垣間見せたるその色は さくらさくら無償なる愛

花よ花 汝の色に我は今 胸いっぱいだよ花よ桜よ

薄紅に 染まる桜の花の枝は この上もなくやさしく揺るる

咲き初めて 天上の美を垣間見す さくらよさくら無上の花よ

 

花よ花 悲しき者ほど汝の善を 染み入るように感じる事よ

愛し合う今日のこの日がやってきた さくらさくら相聞の花

愛らしき色を差し出す桜花 桜という木のやさしき思い

花よ花 我を隠せよその陰に この上もなきやさしき陰に

花よ花 咲けよ咲け咲け 春という季節は生まる花の色から

花よ花 汝の薄紅に癒されて この春もまた我は生き継ぐ

開きつつ 桜の花の語るのは やよ生きめやもやよ生きめやも

爛漫に 満つれ満つれよ桜花 我の虚空を埋め埋めよ

萌えいずり 今年も咲けり桜花 薄紅色に思いを込めて

花よ花 春つかの間の薄紅よ なれの願いを見届けようぞ

花の意は ただやさしくてやさしくて それはかそけき色の薄紅

人よ見よ やさしき花の咲くさまを さくらさくら人智を超えて

その色は 無二の色なり桜花 許す許すと人を包めり

汝の愛は 表し難し桜花 その一刻に永久を込め

花の愛 この春もまた桜花 その花色が汝の全て

花色は 花の愛なり桜花 人の求める究極の色

愛ゆえに 今年も咲けり桜花 その薄紅のやさしき事よ

 

花の咲く この一刻のためだけに 生き延びてきた者もありけり

花天井 人を包める花の愛 花の咲く夢永久にとどめよ

花揺れて 愛をささやく桜花 いざ生きめやも花は咲くなり

花よ花 無尽蔵なる愛ゆえに その花の色花よ桜よ

愛らしき花を咲かせて桜花 愛を告げにき花でありけり

花よ花 風に揺れても桜花 ただただやさしく愛を告げにき

花のうち 最もやさし桜花 はかなきながら永久の色

薄紅の夢見るごとき桜花 何処より来たのか永久の色

薄紅に薄紅の陰重なりぬ さくらよさくらやさしすぎるよ

全霊に全霊の花咲きしきる 花咲く事は愛の現身

全霊に桜の花の表すは やさしさばかりやさしさばかり

花の愛 この春もまた降り注ぐ 桜満つれる姿となりて

花よ花 花の下にて歩むのは なんという幸つかの間の春

ああさくら ああああさくらああさくら 全霊の色全霊の花

美しきは その花の色桜花 そはやさしくてただやさしくて

つかの間の刻に咲けるは桜花 その一刻に慈愛を尽くし

桜花 咲けよ咲け咲けその思い 花となるなる春の一刻

壮麗の花となりしは桜花 花の善意を人よ見るべし

 

花咲くは 無上の善意桜花 この世に無二の天上の善

花開き 天上の善降り注ぐ つかの間なれる無二の浄福

花よ花 思いをいくら凝らしても 花はたわわに満ちて見すなり

花よ花 行きたくないよどこももう 汝の下で眠らせてくれ

薄紅の夢を見させる桜花 花咲く事は夢のまた夢

花愛す悲しき心桜花 汝はいつも包んでくれる

花咲ける夢の間に間のこの今日ぞ この我もまた夢になりたし

花よ花 心いっぱい愛しても その上をゆく愛を降らせる

花咲くは 春一刻の浄福よ 浄福色のその花の色

世の中に見捨てられても桜花 汝が春に咲いてくれるば

春祭や 桜の咲けるこの刻は 世々を言祝ぐ命の限り

薄紅よ 桜の花の薄紅よ どこにもなかった二度となき色

花よ花 二度なき色を称え見せ 春の一日を言祝いでいる

花よ花 満つり満つれるその花は 愛す愛すとささやいている

花よ花よ その花の色薄紅は この上もなき愛の顕現

花よ花 満つり満つれる豊かさは 花の豊かな愛の現れ

やさしくて 桜の花のやさしくて この上もなき慈悲の色かな

桜花 咲けるこの世の一刻は ただ一刻の夢の一幕

 

満つ満ちて 世々に拡がれ桜花 汝の善を世々に知らせよ

清らかな愛は桜の花となり 世々を包める夢の一刻

ああ花の満つり満つれるそのさまよ 天の世界が展かれている

花よ花 桜は示す天の意思 ただ一刻に命の限り

歌も絵も 表しきれぬ花の美は 天に属するものであるゆえ

花色は はかなかりしも大らかな愛で全てを包む薄紅

桜花 ただつかの間の刻に咲き 夢の間に間に消えてゆく花

花色は 夢の色かな桜花 この世においては美しすぎる

薄紅の夢にも見まじその色は さくらさくら焦がれ続けた

全霊に至善至高に咲く花は 全霊に生く者を励ます

全霊の花の心は開かれて 固き心の者を慰む

花よ花 汝の心誰ぞ知る 至善至高の天意の花よ

壮絶に咲き誇りつつ壮絶というにはやさしき花の色かな

夢色の花の色なり桜花 夢の国よりやってくるのか

鮮やかな薄紅色の輝きよ 桜の花よ輝きの木よ

花よ花 逝くな散れるなその色よ 最も親しき魂の花

花よ花 今全霊に咲き誇り 全霊の愛告げにけるかも

花よ花 雪崩れるように愛を告ぐ 汝以上やさしきものなどなくて

 

花よ花 散るなかれなれ散るなかれ やさしき世界逝ってしまうな

花よ花 その心根のやさしさよ そのやさしさの二度となき事

駄々こねる 花よ逝ってしまうなと 最も恋しき色よ桜よ

究極の至美の花なり桜花 花の示すは至善なりけり

花よ花 明るき今日の花色よ 汝消えるを信じたくない

花よ花 何を思うか桜花 一刻に咲き全霊に咲き

汝の思い 受け止めたくて桜花 汝の全霊を見上げ続ける

花よ花 花の命は短くて 精一杯に愛を降らせる

荘厳に愛を降らせる桜花 ただ一刻に思いの限り

壮麗な花の色なり桜花 絶唱すごと思いを込めて

厳かに一刻咲けるは桜花 その花色の愛しき事よ

現にも夢のごとくに咲く花は 夢の間に間に人を誘う

花よ花 夢の間に間の一刻よ その薄紅の美しき事よ

花よ花 豊かに満つるこの刻は 焦がれ続けた夢のまた夢

花満つる 春ごとに起きるこの奇跡 桜よ桜どこにも行くな

薄紅の夢見るようなその色は さくらさくらやさしすぎるよ

汝が思い 誰ぞ知ろうか桜花 満ちて満ちるは至善の思い

花よ花 春だけに見すその色は さくらさくら慈悲の色かな

 

桜花 現れしかばなんという 鮮やかさかな花の色とは

花よ花 しとどに咲ける薄紅の花は今こそ満つり満つれり

花よ花 散りゆきながら散りながら 花の愛こそ満つり満つらん

夢の刻 桜の花ぞ咲きにける 花の愛こそ永久なれり

永久の花の愛かな桜花 薄紅色は満つり満つらん

永久を今年も約す桜花 親しき魂よ桜の魂よ

桜花 薄紅色に込められた汝が魂の永遠性よ

薄紅よ 汝が魂に埋もれたい 花よ花よ我を包めよ

花の愛 求め続けた者にこそ 今桜花咲き誇るなり

咲き誇り 愛を告ぐなり桜花 何も望まぬなれより他に

花色の愛らしき事桜花 なれのはかなき事の悲しみ

豊かなる花の色見す桜花 無尽蔵なる愛のささやき

花よ花 汝以上になれ以上 美しく惜しきものなどなくて

憎き雨 愛しき花を散らしけり 花よ二つとなき惜しきもの

花色よ 桜の花の花色よ この世に二つとなき尊さよ

花に雨 別れの言葉聴こえくる 二度なき花よ逝き給うな

 

花よ花 なれ逝き給う事なかれ この世において二度となき色

桜とは 世々に一刻現れて 欲の世界を浄むる奇跡

荘厳な 日に輝ける桜木よ 神聖なれる愛の顕現

俗世には あまりに清し桜花 春に一刻愛を伝えて

花よ花 弱き者ほど汝の色を 愛するものかさくらよさくら

花に雨 降られても尚桜花 花の愛とは豊かに名残る

花の愛 名残り名残れるこの刻ぞ 散りゆきながら愛をささやく

散りながら 無尽蔵なるその愛は さくらよさくら尽きる事なし

花よ花 終わりゆくのかこの春も かけがえのなき薄紅色よ

俗世には はかなき事よ桜花 やさしき色よやさしき花よ

降りしきり 愛をささやく桜花 さくらよさくら胸が痛いよ

花ありし 今日のこの日の喜びよ 春よ春よつかの間の刻

花の愛 無尽蔵なる豊かさは 無尽蔵なる花びらの数

花よ花 命いっぱい咲きぬいて 世々を浄める神聖な花

花よ花 静かに花の終わりゆく 薄紅色よ名残れ名残れよ

花よ花 名残れ名残れよ薄紅よ 最愛の色最愛の花

花よ花 汝が色に秘めたるは 汚れを知らぬ無償の善意

花よ花 こぼれ落ちたる花びらは 全霊に咲きし汝の残滓

 

花の終 未だ名残れる薄紅よ 永久にこの目に焼きつき給え

花の国 未だ名残れる薄紅よ ゆっくりと花薄れてゆけり

名残り花 薄紅の色薄れゆく 寂しき者に花は降りつむ

花の終 散りゆきながら散りながら 愛は尽きじと花は名残れり

花よ花 薄紅の色名残りけり 永久なれと今を願えり

この世から薄紅の花消えたなら やさしきものをどこに求めん

薄紅のやさしき色よ桜花 善とはこんな色をしている

花色は求め続けた愛の色 痛みも傷も報われし色

花よ花 無尽の愛の具現化よ 愛とはかくも美しきもの

花よ花 消えゆきながら消えながら 愛は尽きじとささやいている

花よ花 静かに花の終わりゆく 薄紅色よ名残れ名残れよ

花よ花 名残れ名残れよ薄紅よ 最愛の色最愛の花

花よ花 汝が色に秘めたるは 汚れを知らぬ無償の善意

花よ花 こぼれ落ちたる花びらは 全霊に咲きし汝の残滓

花の終 未だ名残れる薄紅よ 永久にこの目に焼きつき給え

花の国 未だ名残れる薄紅よ ゆっくりと花薄れてゆけり

 

名残り花 薄紅の色薄れゆく 寂しき者に花は降りつむ

花の終 散りゆきながら散りながら 愛は尽きじと花は名残れり

花よ花 薄紅の色名残りけり 永久なれと今を願えり

この世から薄紅の花消えたなら やさしきものをどこに求めん

薄紅のやさしき色よ桜花 善とはこんな色をしている

花色は求め続けた愛の色 痛みも傷も報われし色

花よ花 無尽の愛の具現化よ 愛とはかくも美しきもの

花よ花 消えゆきながら消えながら 愛は尽きじとささやいている

花よ花 名残り名残れる薄紅の花の景色や 花の終焉

薄紅の花は静かに終わりゆく かすかに名残る愛のささやき

花の国 静かに終わりゆきながら 最後の花を降らせ降らせり

花よ花 最後の花を降らせつつ 愛の言霊告げにけるかも

花の劇 今終わらんとする時刻 薄紅色の幕よ下りるな

薄紅の花は静かに降りつのる 時のごとくに花は止まない

荘厳な花の王国終わりゆく 名残り花とは果てしなき愛

花よ花 わずかに残る薄紅の花のささやきあえかに聴こゆ

降りしきり まだここにいると桜花 吾と共にあれ今もうしばし

 

散る花も あとわずかなり桜花 花のささやき遠くなりゆく

きらめきつ 散ってゆくかな桜花 最後の言葉ささやきながら

静かなる花のささやき聴こえくる 花の終とはかくも静けき

静謐に 最後の花を降らしめて 愛のささやき花は告げにき

花が逝く 最後の花を降らしめて 心残して名残れ名残れよ

花の終 花の心はやさしくて 薄れゆきつつ名残り名残れり

春ごとに思う二度とはこんなにも美しき景色なきとぞ花よ

花よ花 名残りてくれる花心 汝のやさしさを永久に慕えり

花の終 最後の花を降らしめて わずかに名残る薄紅の国

やわらかく花の王国薄れゆく 最後の花が降り給いけり

ゆっくりと桜の国が閉じてゆく 薄紅色よ我を導け

花よ花 最後に残る花びらは 人を生かしむ遠い約束

花の終 散れる最後の花びらのやさしきさまよ春の惜日

春風にやさしく散れる花びらよ 降り給うさま胸に迫りき

やわらかく花の面影名残りけり 終わりの花が風に降りにき

名残り花 降れ降れ降って吾に触れよ 愛しき色の愛しき花よ