谷村思亜のさくらうた

桜の歌が毎年たくさんできます。  #短歌  #桜  #谷村思亜

2024年のさくらうた

桜とは高次に属すものなりき 高次の色よ高次のさまよ

悲しみもつらさも痛みも越えてきた 花よ汝に会うためにだけ

二つ三つ開き始めた花色は この春も地に善をもたらす

花開きその愛らしき薄紅に 胸をつかれるこの春もまた

咲き初めしその花の色薄紅は 至上の愛をこの春も見す

咲き初めて風に揺れても花色は 地に祝福を注ぎけるかも

この春も幸いなるかな花色の 天より下りし時は来たりぬ

花てふは愛されるべき色形 愛す愛すとささやきながら

花開き薄紅色の国生まる 喜びの時喜びの花

愛らしき花と花とは開かれぬ その花色に愛を込めては

花びらの一つ一つに桜花 全霊の愛込めて咲く花

やさしさに限りはなしと桜花 汝はいつも教えてくれる

極限の美を込めて咲く桜花 また極限の愛込めて咲く

至福とはその花の色桜花 魂癒す薄紅色よ

薄紅に薄紅の色重なりて この世ならぬ美一瞬の花

ああ花よ 我が憧れのその色よ 奇跡の花よ一瞬の美よ

奇跡とは薄紅色の花の色 永久に探した唯一の色

花よ花 心やさしきなれの色 そはつかの間でありし切なさ

 

花よ花 汝のさし出せるその色は 切なきほどにやさしすぎるよ

花よ花 その花色は吾を満たす 無尽の愛の込められしゆえ

さくらさくら 花の願いは世を清め 人を慰撫するための薄紅

花よ花 汝の語る言霊は この上もなくやさしき思い

花よ花 汝やさしき霊魂よ なれの思いはその花の色

花よ花 なれの思いを今ぞ受く この上もなくやさしき魂よ

桜花 咲いて語れる言葉とは 凍える心ほどくやさしさ

桜花 そのやさしさを極めたる 薄紅色ははかなく強し

花の天 今日ぞありける喜びよ 花の思いの展ける今よ

何故にそんなにやさし桜花 世の悲しみを清めるごとく

やさしさは聖なるほどに桜花 天なる花よ天なる色よ

その色に我を容れてよ桜花 善なるものに消えたき願い

善霊の花であるかな桜花 あまりにやさしささやきが降る

咲くほどに胸が満つるよ桜花 無尽の愛が胸に満つるよ

花満ちて我かき消えてしまいたい 切なる願い花よ容れてよ

花の道 今この時が永久ならば 過去も未来もいらないんだよ

花よ花 感受し切れぬ汝の価値は 無尽の愛よ無尽の善よ

降る雨の中にも清し桜花 薄紅色の輝きは映ゆ

氷雨にも花の命は輝きて 全霊の色咲かせけるかも

 

氷雨降る酷き日もまた桜花 無尽の愛を無心に咲かす

桜木の霊気はやさし桜花 その花の色その花の色

いつまでも見つめていたい桜花 汝の愛の顕現の色

花の色幸いの色愛の色 桜の花の無二の尊さ

花よ花 咲けよ咲け咲けいつまでも 薄紅色の無二の尊さ

花色が近くにありし事の幸 常には遠いものでありけり

花色が今ぞありける事の幸 現はつらきものよ桜よ

花色よ 我が人生を貫きて 共にあれかし花よ桜よ

現には最も欠けしものなりき 桜の色は桜の色は

見るほどになれへの思い増すばかり 花よ花よ永久にあれ

憧憬の色よ桜の薄紅よ その花色はひたむきな善

風雅なる花よ桜の薄紅よ 人が絶えても咲いていてくれ

花よ花 汝満つれる今こそが 地上は天の国となりける

花の色 最も愛す色なりき いかなる人をも包む薄紅

花よ花 切なきほどのはかなさに 切なきほどの愛を込めたり

清澄をはらむ薄紅桜花 清らかすぎる愛を感じる

愛を告ぐために咲く花桜花 どんなにつらく酷き世々にも

その色が我を満たすよ桜花 清らな愛が我を満たすよ

 

花の色 永久であってほしいもの 花の行方を我は追いたし

桜花 永久に咲きける時こそは 世は許された場所となりけり

花よ花 なれのさし出す愛こそは 愛すべき花となって咲くらん

聖らかな愛をはらみて桜花 つかの間の刻全霊に咲く

薄紅は悲しき心ほどく色 悲しき人ほど花を求めり

花よ花 清らかなりし汝の愛は 清らかなりし花と満つらん

花満ちて花のささやき降りしきる ただただやさし愛の言霊

花心 今日ぞ満ちたる日となりぬ ただただやさし善霊の花

薄紅は切なきほどの花の愛 そを全霊に満つり満つらん

花の愛 壮絶ながらやわらかく やさしく咲ける桜花かな

花の愛 薄紅色に全霊に 惜しむ事なく花は展げる

花屋根の薄紅色のやさしさよ 無数の花の無尽の愛よ

花咲いて今年も愛を展げけり 愛とは美しものであるかな

やさしさよ桜の花のやさしさよ その尊さの無二なる事よ

花色に我を失くしてしまいたい 花色の中で眠りつづけたい

夢の花桜の花は夢の花 あまりにやさし一刻の花

花よ花 その薄紅をさし出して 世に全霊の愛を届けり

憎むべきもののあふるる世界にて 桜の花はあまりに美し

桜とは神なる愛の花なりき 聖く清しくやさしく強し

日を受けて光り輝く薄紅の花は清かに咲き満つりけり

 

他の花は絶えて久しくなりぬれど 桜の花よ永久に咲け

あな愛し 桜の花の薄紅よ 無性にやさし無償にやさし

これ以上望むべくなきやさしさよ 桜の花は桜の花は

さくらさくら 無償の愛の咲き満つる 全霊満たすなれの薄紅

桜木の聖なる魂の顕現は 薄紅色の聖らかな花

花よ花 不安も憂いも悲しみも 包み込むよななれの薄紅

花満ちて薄紅色の世となりぬ 春よ春よつかの間の時

薄紅よ桜の花の薄紅よ なれ待ちわびた長き年月

薄紅よ名残り名残れる薄紅よ やさしき極美目に焼きつけん

やさしさは薄紅色の花となり 二度なき至美の色を見すらん

花よ花 二度なき至美のその色よ 至善の花よ至高の花よ

なれ失くす事こそ悲し桜花 至善至高の薄紅の花

雨近く別れの時が近づきぬ 花よ花よ魂の花

我が魂に桜の色よ焼きつきよ 我の希求に花はほほ笑む

さよならを言いたくないよ桜花 我が魂に花よ焼きつけ

花満つり切なさもまた満つりけり 別れの時が近いが故に

花森は沈みゆきたき場所なりき 悲しみ全て失くすであろう

花よ花 桜の花のやさしさは 天に属する故にはかなし

どれほどに見つめていても桜花 汝のやさしさは無二に尊し

風雨にも名残りてくれる薄紅よ さくらさくら愛しき色よ

 

他の花になき清浄のその色よ さくらさくら薄紅の色

花の色 愛しさに胸満つるなり さくらさくら聖らかな花

花に風 酷きこの世の理に 花は静かに花を捧げる

花よ花 酷き風にも花は耐え 救いの色を花は展げる

花の色 救いの色よ桜花 人の心の望みの色よ

明るくて清らかなりし花の色 世々を一刻救いし色よ

無惨かな 桜の色が減ってゆく 無尽の愛を降らせ降らせつ

探せども二度なき色よ桜花 無償の愛の薄紅の色

無尽なる愛を込めにし花の色 癒しの色よ救いの色よ

花国がこの春もまた閉じてゆく 酷なる日々がまた待ち受ける

さくらさくら 救いの色よ花の色 どこまでもなれを追ってゆきたし

花の色 どこにもゆくな永久にあれ 我が目はなれを見るためにある

花色よ つれゆきたまえこの我を 汝を愛しすぎる者なり

花満ちて 我が満願は成就せり さくらさくら愛しき花よ

さよならを言っているのか桜花 そのやさしさを極めに極め

美しさの未だ世にある喜びよ さくらさくら薄紅色よ

花森よ薄紅色の花森よ 花は豊かに人にほほ笑む

花満つを眺むる時の切なさよ 一刻の至美でありしが故に

降りしきる花よ桜の薄紅よ 美しき時よここに留まれ

汝の色を忘れはしまい桜花 過酷な日々に難しくとも

 

花よ花 はらはらと降る花びらは 花の形見の薄紅の花

まだ足りぬ救い足りぬというように 名残りてくれる花よ桜よ

散るさまもあまりにやさし桜花 薄紅色の花の心よ

風に舞い散りゆく花よ薄紅よ 雪より清らな花の心よ

名残りける薄紅の花のやさしさよ 花の全てはただただやさし

ああ花よ 薄紅色はまだ名残り 幸あれと願いつづけているよ

花よ花 我が魂の薄紅よ 汝との絆は確かなるべし

降る花よ降りつむ花よとどめなく 花の思いが遠くなりゆく

降る花に花の思いは込められて 癒えよ癒えよと祈られている

さよならの花びらの舞う花の終 花への愛は我の永久なり

とどめなく降りつむ花は薄紅の やさしき思いやさしき思い

降りつのる最後の花よ桜花 花よ花よ惜別のとき

花よ花 最後の花が降りしきる 我が目になれの面影消えじ

散りつつも面影消えじ桜花 なれの善意は永久が故

降る花よ 時よ留まれ永久に やさしき花よ永久であれ

ひとひらに愛を込めては桜花 果てしなく降る果てしなく降る

2023年のさくらうた

枝先に花の赤子のほころびて やさしき国の生まるる予感

枝先に赤きつぼみのふくらみて 花の世界はもうじき生まる

荘厳な木よ桜木の荘厳な花の世界は今ぞはじまる

 

花の愛 この春もまた展れて さくらよさくら浄福の時

花よ花 咲きほころびて桜花 汝とある幸はこの上もなし

一つずつ開いてゆくよ桜花 春は来たらん汝の時が

咲き初めてその花愛し桜花 はかなく薄き薄紅の花

厳粛に冬に桜は立ち尽くし 春一刻に愛を咲かする

夢のごと薄紅色の花は咲き 夢のごとくにまた消えてゆく

花愛す心哀れめ桜花 全てを包む汝のやさしさで

桜花 愛しき花は健気にもかくもやさしく咲きにけるかも

桜木のさし出せる色やさしくて 救われぬ魂救いけるかも

桜花 その花色はやさしくて どんなに深き傷をも癒す

人よ見よ この花色のやさしさを 薄紅色の奇跡の色を

悲しみを慰撫する色よ桜花 冬越えし者を慰撫する色よ

やさしさは悲しきほどに桜花 はかなきながら永久の色

薄紅は永久の色桜花 愛永久のものであるなら

やさしくて桜の花のやさしくて やさしきものははかなかりけり

一瞬の美を咲き誇る桜花 無上の愛をさし出しながら

この上もなき愛に咲く桜花 その花色がなれの思いぞ

美しさはその花の色桜花 その美しさは花の心ぞ

花よ花 我といてくれいつまでも そが叶わずば我を連れ去れ

花屋根は最もやさし陰なりき 無上の愛が込められている

花慕う我を養え桜花 汝が存在に生かされている

輝ける薄紅の花桜花 花の命の尊き事よ

歩みきて桜の下を通るとき 何か善きもの心に触るる

全霊に咲く善霊の桜花 汝の思いは今年も満つる

薄紅の花の思いは清らかに 満つり満つりて愛を差し伸ぶ

花よ花 汝の善は神秘にて聖なるものぞ清けし花色

花色がおちこち続く幻の春の一刻夢の一刻

花色よ 続け続けよ永久に 汝の善は永久なりき

花は花は やさしく咲いて見するなり 無二にやさしき花の思いを

さくらさくら その花色は無二なりき 無二にやさしきものの希少さ

花よ花 花の思いが届くなり 我が目に映るは汝の善意

花よ花 幾億枚の花びらの一つ一つの愛の言霊

生まれきて目に映したは桜花 汝が最もやさしかったよ

やわらかき心癒すは桜花 汝のやさしその花の色

永久にあれと叫べど桜花 やさしきものははかなく消ゆる

さくらさくら 汝の魂は清かなり 天に願った聖さなりけり

花よ花 汝が差し伸ぶは愛の御手 全てを労わる花の思いぞ

花よ花 汝が世にある事の喜びよ 花の思いの展がる刻よ

 

花よ花 雨の中にも輝くは 薄紅色の花の愛かな

夢の間に桜の花の咲き誇る その豊かさに胸は満つれり

今まさに桜の花は満つるなり 花の間に間に魂は遊べり

一房の花も愛しき桜花 その花が今満つる浄福

花は今 満つりて善を咲き誇る 世々に満つれよなれの善霊

花よ花 ひと花ごとに善霊のなれの思いが込められている

善霊の花の思いが満つる今 世々をひと時清め給へり

傷を負う者が最も愛すのは さくらさくらなれの薄紅

愛の花 桜の花は愛の花 その花色は果てなくやさし

花よ花 その花色の豊かさに 我が魂は果てなく憩う

世々は今  花の満つれる時となり その浄福に胸は満つれり

花満ちて 今幻の時となる 時移ろうを恨みに思う

薄紅の世界がまさに広がりて さくらよさくら至善の花よ

花よ花 汝稀なる薄紅の花は雨にも咲いて見すなり

花森や 今日ぞ見事に満つるらん 幻の花幻の色

幻の花その色は薄紅に荘厳に咲き荘厳に散る

永久にここに留まれ桜花 つかの間の色はあまりにやさし

花咲けるごとに世人は驚きぬ さくらさくらなれの荘厳

薄紅の色の向こうに何がある さくらさくら我を導け

この春も桜が咲いて語るのは 花よ花よ無尽の愛ぞ

薄紅のその花色が告ぐるのは 無尽蔵なるやさしき思い

その花は天意でなくてなんだろう さくらさくら愛を告ぐ花

花屋根の下に宿りて我が魂は この上もなきやさしさに酔う

花色は最も見つめていたい色 さくらよさくらどこにも行くな

おちこちに花と花とは重なりて 豊かな愛を示しけるかも

花満ちて 世は幻の時となる 花よ消ゆるな消ゆるな花よ

花よ花 愛さずになんていられない なれ全霊に愛を告ぐ花

さくらさくら 今日ぞ繁れる薄紅の妙なる花よ稀なる花よ

花満ちて薄紅色の園となる 慈愛の色よ天意の色よ

花よ花 風に揺れても今しばし 天意よここに留まり給え

薄紅は天使の好む色という この上もなく清らかな花

聖性を宿せし花よ桜花 天より一刻授かりし花

この上もなきやさしさに桜花 思いを込めて花は咲くらん

さくらさくら 風に揺れても汝尚 思いの丈を込めて咲くらん

永久なれと薄紅の花に願うれど 美しき花はほほ笑むばかり

もうしばし今しばしあれ桜花 酷なる世々にやさしき花よ

やさしさの限りを尽くして桜花 命尽くして花は咲くなり

やさしさの限りを尽くして桜花 薄紅に咲く薄紅に咲く

無尽なる愛を宿して桜花 惜しみなく咲く惜しみなく咲く

薄紅の時空よつづけどこまでも 花の咲く時開かるる国

愛さずにいられぬ花よ桜花 二度なき色よ二度なき花よ

 

祝祭のごと薄紅の花は咲き 清めるごとに花は咲きけり

散りゆきて尚も名残れる薄紅の花の慈愛は無尽なりけり

花よ花 散りゆきて尚薄紅の花の思いは尽きぬ尽きぬよ

薄紅の花園はまだ天にあり 名残の愛を告げにけるかも

薄紅の色のさくらは愛の花 誰に告げるか無尽の愛を

無尽なる愛と無尽のやさしさを 薄紅の花咲いて示せり

豊かなる愛を示して桜花 薄紅色は咲き満つるなり

奇跡なるさくらの咲けるこの時よ 奇跡の色よ奇跡の花

豊かなる花の慈愛をこの春も 詠めど歌えど表し切れぬ

薄紅はうれしきものぞ花の色 春だけに見す二度なき色よ

青空にさくらの花のまだありて 名残の日々を噛みしめている

散りながらいまだ名残れる薄紅の花の慈愛はいまだ尽きまじ

無二なりき美しき花よ桜花 花の心は無二に麗し

花よ花 いまだ名残れる薄紅の花の心は無二に尊し

一年中恋しき色ぞ桜花 艱難癒す薄紅の色

褪せながら名残りてくれる薄紅の花の思いを受け止め給え

はらはらと散りゆきながら桜花 無尽の愛を留め名残れり

限りなく美しき花よ桜花 また限りなくやさしき花よ

はらはらと散ってゆくのか桜花 無尽の愛は限りなく降る

やさしさの極みの色に桜花 何故咲くのか花よ桜よ

美しきはさくらの咲けるさまなりき はかなくなりつ美し面影

降りしきる花の吹雪は花心 恋しき花の恋しき色よ

雨に散り風に散りつつ名残りける 慈愛の花はまだ天にあり

雪のごと薄紅の花降りしきる 無尽の愛は降り止まぬなり

花よ花 無尽の花を降らしめて 無尽の愛を告げにけるかも

薄紅の花降りしきるこの刻よ この上もなく切なき景色

散りながら名残りてくれる花心 救えぬ者を悲しむごとく

縦横に花の吹雪の舞い落ちる 美しき花の美しき終わり

花よ花 思いを残すか花心 世の悲しみはあまりに深く

もし世々に花が咲かなくなるならば 生きる価値などないに等しい

花よ花 薄紅色の天ありて どれほど人は憩える事か

花よ花 あまりに淋し花の終 薄紅色が薄れてゆかん

花の天 薄紅の雪降りしきる 花の宇宙に包まれるなり

花ありて 人心安らぐ時となる 花は生きよとささやいている

散りゆきて尚も輝く薄紅の花は床しく名残りけるかも

花よ花 名残りてくれる薄紅の花の心の慈愛の深さ

花吹雪 舞い落つ花の導きに従いゆかん花よ桜よ

散りながら花の心は永久なりき その色永久に属するものぞ

止めどなく散りゆきながら花心 心のままにやさしく降るる

やさしくて散るさまもまたやさしくて さくらよさくらやさしき花よ

止めどなく散りゆく花の切なくて 永久に還るか永久の花色

心とふ心をすべて癒しては 薄紅の花去ってゆかなん

花の落つ只中が永久であるならば 命は惜しきものではなくて

花びらは別れのことば花の終 限りなく降る限りなく降る

花霞 名残れ名残れよ天空に汝の善を留めおかれよ

降る花よ 永久に留めよなれの善 善とは世々に稀なるものぞ

 

散りながら名残りてくれる花心 花色のままのやさしき思い

花のなき日々をどうして生きてきた 花なき日々をいかにか生きん

薄紅はまだ天空に名残りつつ 花降り止まぬ花の終かな

花よ花 薄紅色が降り止まぬ 無尽の愛が降り止まぬなり

果てしなく降るはやさしき花心 無尽の愛が尽きぬ尽きぬよ

やさしさは薄紅色の花となり 薄紅色の雪と散るらん

風に舞う花心とは薄紅のやさしき思いやさしき思い

天に花 宙にも地にも花ありて 薄紅色の美しき宇宙

降り止まぬ薄紅色よ桜花 二度を誓ってくれるか我と

散る花に慟哭すなり桜花 魂から願った憧れの花

薄紅が薄れてゆかん桜花 一枚ごとに愛告げながら

花の終 認めたくない桜花 やさしいものが消ゆのはつらい

桜咲く美しき今日の四月こそ 祝福された清明な月

花よ花 わずかに残る汝の思い 空のあなたにかき消えてゆく

薄紅のかすかに名残る天空に花の思いの聴こしめすかな

やわらかき思いを残す花の終 やさしき時空やさしき景色

花よ花 最後の花を降らしめて 愛のささやき告げにけるかも

花色の面影淡し花の終 花は天へと還りゆかなん

花びらの降り止まぬなり花の終 永久の別れを我に告げにき

花色の記憶を我に焼き付けて 花は還りぬ花の故郷

花よ花 最後の花が降り募る 花の最後の思いが床し

止めどなく降り募りては桜花 別れのことば告げにけるかも

遠くなる花の思いが切なくて 名残りの花を慈しむかな

花降りて遠くなりゆく花の声 無尽の花は降り積むけれど

花よ花 淡く静かな花の終 私も淡くなってゆきたい

 

 

2022年のさくらうた

花よ花 咲き初めにける薄紅よ 悦びの時また巡り来ぬ

花よ花 咲き初めにける輝きは 宇宙元祖の喜びの時

愛らしき花の赤子の紅の色 もうじき夢の国がはじまる

花よ花 開き始めた夢の国 寒き弥生の風の間に間に

二つ三つ ほころび始めて桜花 汝の王国のはじまりゆかぬ

咲き初めし桜の花の二つ三つ 光の国の生まるる予感

桜花 愛しき花の生まるるは 悲しき人の満願成就

ほころびてほころび出して桜花 今年も我にほほ笑みかける

花よ花 咲き初めにける愛しさよ 永久なれと願う花なり

花咲けり つらき季節は終わったと 花はやさしく告げにけるかも

さくらさくら 薄紅の色麗しく なれの善意を示すものなり

花よ花 年に一度のこの時よ 春は奇跡の季節なりけり

花よ花 まぶしき色の薄紅よ 奇跡の色よ奇跡の花

いかなるも救わんと咲く薄紅よ さくらの花よさくらの色よ

救われぬ魂包む薄紅よ さくらの花はさくらの色は

やさしくて この上もなくやさしくて さくらの花の薄紅の色

花の咲く奇跡がこの世にあるのなら 生き継ぐ意味もあったのだろう

花の意志 生受くという事でなく 己の意志で花を咲かする

花の美はただただ善に基づきぬ この色を見よこの色を見よ

まぶしくて薄紅色のまぶしくて さくらの色はさくらの花は

花よ花 夢見る春の一刻よ 永遠のうち一回きりの

この上もなくやわらかき花の色 この上もなくやさしき花よ

この春も汝の色を焼き付けて 胸いっぱいだよ花よ桜よ

花満つる 風に揺れては桜花 やさしき意思を降り注ぎける

この上もなき薄紅よ桜花 汝の思いやさしく降るる

花なぶる風に揺れても桜花 救う救うと咲いて見せるる

桜花 咲けよ咲け咲け汝の色で 世界を染めて埋め尽くしてよ

桜花 汝のやさしその色で 世々をやさしき色に染めてよ

桜花 はかなき色はやさしくて 切なきほどにやさしき色で

花よ花 汝愛するこの思い 花は薄紅色に咲いて応える

桜花 全霊に咲く全霊に やさしき花の強き思いよ

桜花 満つれる今の幸いよ 薄紅の色幸いの色

花よ花 薄紅色の幸いよ つらき季節のあとに咲く花

花よ花 共にあれかし桜花 我が全生に咲き続けてよ

花よ花 薄紅色は告げにけり 天意はかくもやさしきものと

花よ花 爛漫の淡き紅の色 つかの間の花天上の花

薄紅の花の善意は強きもの 一刻なれど永久の色

花よ花 なれの善意は永久なれど つかの間の花つかの間の花

疲れ果つ者を誘う桜花 薄紅色の花の国へと

花よ花 やさしき色の薄紅よ 過酷なる世に稀なりし色

花よ花 見渡す限りの薄紅よ この上もなき浄福の色

花よ花 輝く淡き紅の色 愛と夢とを体現す花

花こそは愛ではなくてなんだろう 愛とは美し愛とはやさし

花よ花 一体誰が知るだろう 汝の強き愛の力を

花よ花 はかなかれども桜花 尊き花の善の強さよ

尊くて桜の花の尊くて その花の色その花の色

現にも夢を見るのか桜花 その花の色その花の色

尊くてその花の色桜花 やさしき花よはかなき色よ

これ以上一体何を望もうか 今桜花世に咲き誇る

愛せども愛せども尚桜花 花の至善は称え切れない

花霞 遠く近くに桜花 薄紅色の天の善意よ

やさしさははかないものか桜花 無二の善意よ我が浄福よ

花満つり満つれる今の幸いよ 夢見るようなつかの間の花

その色は幻なのか桜花 今桜花世に満つりけり

はかなくて桜の花のはかなくて やさしすぎるはその花の色

天意とは桜の花となって咲く 天意はかくもやさしきものぞ

癒しとはその花の色桜花 どんなに固き心にとっても

ほほ笑んでいるよ今年も桜花 その花の色その花の色

花色は永遠性をはらみけり その神秘なる花の善性

花よ花 どこにもゆくな桜花 心の花よ我が憧憬よ

花心 今年も満つりて桜花 無限の善意至高の善意

無限なる善意の花よ桜花 汝はかなき事を悲しむ

花の門 天へ続いているような 天に通じる花よ桜よ

労わってくれているのか桜花 その花の色花よ桜よ

花逝かば 私も散ってしまいたい 花を愛しすぎる心よ

花愛す心に添いて桜花 薄紅色の愛で満たせり

この春も花はたわわに愛に満つ 薄紅色の花の心よ

花よ花 薄紅色の天の花 現においてはつかの間の花

たおやかに散ってゆくのか桜花 万遍に愛をささやきながら

散るさまもやさしすぎるよ桜花 切なきほどにやさしすぎるよ

愛と善 それらにおいて桜花 汝の右に出るものはなし

万遍に愛を降らせり桜花 愛とはかくもやさしきものか

汝の散れる事こそ悲し桜花 切なきほどのやさしさが故

降る降れる桜の花の散ってゆく その存在で世に愛を告げ

悲しみをそっと慰撫するかのごとく 桜の花は降りしきるなり

降る降れる桜の花の降りしきる 薄紅色よゆくな消ゆるな

愛に満つ心降らせり桜花 至福の色よ薄紅色よ

ああやっと会えたねなれと桜花 奇跡の時よ奇跡の花

日を受けて輝く花よ桜花 輝く花の愛の豊かさ

汝は天に属する花よ桜花 至善至高のその花の色

降る花は愛の言霊桜花 汝は天の愛そのものの花

花よ花 やさしき色の花の陰 永久にあれ天意の花よ

花よ花 あふるる愛の汝の色よ 夢にも見まじ無二なる色よ

花咲きて 夢見る時よ桜花 幻の色幻の花

花揺れて たわわに愛を示しけり 稀なる花よ稀なる色よ

誘ってくれているのか桜花 花永久の花の故郷

どれほどに汝を頼っても桜花 花はやさしくほほ笑んでいる

我が魂の依りどころなり桜花 はかなきながら愛に満つ花

花よ花 散ってくれるな桜花 汝の愛を永久にとどめよ

汝の愛は花となりては桜花 底知れぬ愛はその花の色

底知れぬ愛を感じる桜花 その花の色言い表せぬ

花よ花 今日ぞ咲くなり桜花 我が永久を今にとどめよ

永久の色であるなり桜花 愛永久のものであるなら

永遠をはらみて咲けり桜花 むごき現に一刻の花

汝の価値は年々我に高まって 愛しすぎるよ花よ桜よ

花の元 死ねたらどんなにいいだろう 花よ桜よ我を容れてよ

花満ちて 花の王国展がりぬ すべてを容れる愛の国かな

誰がためのその花の色桜花 やさしすぎるよやさしすぎるよ

さくらさくら 憧れの色天の色 重なり重なる愛の色かな

花の陰 かほどやさしきものはなし 弱き者ほど花を慕えり

花陰や 弱きを包む強き愛 永久に救うとささやいている

花よ花 雨の中にも輝くは 汝の深き慈愛なるかな

さくらさくら 雨の中にもありけるは 救い切れない人を思わば

花よ花 雨の中にも薄紅の色ぞ麗し春の喜び

雨に打たれ 花散りゆかぬ桜花 むごきこの世の理なりき

これ以上 散り給うなかれ桜花 やさしきものを失くす悲しみ

やさしさの限りを尽くし花は咲き やさしき思い込めて散るらん

花よ花 なれをとどめるすべはなく 幻の色散ってゆかなん

花降りて 天地薄紅色となる 現は夢の王国となる

見納めの今日ぞ愛しき色の花 花はささやく冬を越えよと

万感の色ぞ薄紅色の花 これ以上なくやさしく告げて

花よ花 汝の色に包まれし 今一刻は我が救いなり

疲れ果つ者を慰む桜花 その果てしなくやさしき色で

散るなかれ 薄紅の花散るなかれ また一人吾を置いてゆくのか

薄紅の色よ名残れよ桜花 我が魂の憧憬の色

愛おしき薄紅の色桜花 いと惜しき色愛おしき色

花屋根の今日もありけり桜花 人を救えるやさしき色よ

そんなにもはかなかれども桜花 人の心を救いし色よ

はらはらと風に散れども桜花 愛は尽きじと名残りけるかも

こんなにも人の心に添う色は 二度となきもの桜の花よ

弱き人救わんがため桜花 かほどやさしく薄紅の色

薄紅の心やさしき桜花 愛す心に花はほほ笑む

花散るな 叶わぬ願いであるならば 花の国へと連れて行ってよ

輝ける光の花のまだありて 花の思いの強さを思う

この世には二つなき色桜花 痛む心を包み込む色

花森の今日もありける喜びよ 汝は己の価値知っているのか

さよならを告げつつ散れる桜花 幻となる幻の色

幻となるか幻色の花 汝の愛の面影残し

豊かなる愛を名残らせ桜花 ほほ笑みながら散ってゆくのか

とめどなく散りゆく花よ桜花 またそれはとめどなき花の愛

白昼に花降りしきる静けさよ 花終わりゆく事の悲しみ

薄紅はやさしさの色愛の色 愛を告げつつ花散りゆかぬ

汝と共にある幸いよ桜花 幸い色の花よ桜よ

こんなにも心深きに触る花は 他にはなくて花よ桜よ

花降りて花降りしきる今となり 愛する花の愛消えゆかぬ

花降りて花終わりゆく今となり 無限の愛が今消えゆかぬ

薄紅のやさしき色の消えてゆく 現に花ははかなかりけり

花よ花 見つめていたいいつまでも 心深きに触れるその色

花森や 花降りしきる花森や 弱き心にやさしき色よ

この世にて最もやさし桜花 その花の色散れるそのさま

花降りて 万感の今となりにける 忘れじの色忘れじの花

二度となき薄紅の色桜花 過酷なる世にはかなき色よ

咲く花はあまたあれども桜花 汝至高の花とぞ思ふ

まだ足らぬ 愛告げ足らぬというように 薄紅の花名残り名残れり

薄紅の花の思いの名残りけり 花の思いを人よ受くべし

こんなにもやさしい色があるなんて 花が咲くまで人は知らない

花よ花 至善至高の天の色 天なる愛はかほどやさしき

汝の愛を誰が受け止め切るだろう さくらよさくら愛の花かな

愛ゆえに薄紅色に花は咲き 痛む心を包むごと散る

やさしさの極みの色に花は咲き やさしさ極むさまに花散る

泣きたくて花の散るのに泣きたくて 愛色の花消えゆくつらさ

散り給うなかれ薄紅色の花 最も惜しきその花の色

花愛す心にそっと寄り添って 薄紅の花散ってゆかなん

至善なる花の心を失って 人はどうして生きてゆかなん

花よ花 花の心の現れしその花の色永久にあれ

はらはらと散りてゆかなん桜花 万感の胸万感の色

我決して忘れるものか桜花 汝と愛し合った記憶を

万感の思いよ今日ぞ桜散る やさしき色を名残り名残らせ

暴風に花惜しき事になりにける 花の思いがかすかに残る

散りゆきて 花の思いの遠のきぬ 遠のきながら愛告げにける

花よ花 名残れ名残れよ薄紅よ 最愛の花最愛の時

最愛の薄紅色の花逝かぬ 薄紅色の面影残し

花よ花 現に一時現れて 至福の色を与えけるかも

面影を名残らせながら桜花 やさしき色は風に散りゆく

花よ花 はらはらと散る薄紅の色ぞやさしき花の終かな

花の終 今日ぞまさしく花の散る 名残り惜しき美胸に刻めり

花よ花 煌めきながら花の散る 汝の心光なるかな

花の終 やさしき心名残らせて とめどなく降るとめどなく降る

花心 散りてゆかなん桜花 やさしき色を名残り名残らせ

無二無上 やさしき心桜花 込めたる色は無二にやさしき

やさしくて桜の花はやさしくて 花の終わりの悲しき景色

静けさよ 花の終わりの静けさよ 汝の心永久に忘れじ

芽吹き時 桜の花は消えてゆく あわいの日々に咲ける花かな

花よ花 名残りの花を降らしめる 薄紅色よもうしばしあれ

あえかなる薄紅の花名残りける 花の終わりを胸に刻まん

花よ花 別れの花を降らしめて 最後の力で愛を告げにき

花よ花 遠ざかりゆく遠のきぬ 奇跡なる美がまた夢となる

花よ花 別れの花を降らしめて 花の国へと還りゆかなん

花よ花 最後の花が降る降れる 花も別れの時を惜しむか

一つ二つ 最後の花が降りにけり 花の気配を名残惜しめり

2021年のさくらうた

花の子のほころびい出ぬこの春も 春邂逅の日よ喜びの日よ

ほころびて 喜びの時を告げにしか さくらさくら最愛の花

花開き 光の色を称えにき さくらよさくらこの春もまた

花を待つ 春の日和のうれしさよ 愛しき色に花はほころぶ

二つ三つ 花ほころびて桜花 縁を告ぐる花の心ぞ

ゆっくりと ほどけ始める桜花 薄紅色の目覚めの時ぞ

はじまりの花がほどけて桜花 光の国の開ける予感

二つ三つ 咲いてやさしき桜花 花の心よこの春もまた

一部二部 ほころび始めて桜花 光のごときやさしさを見す

桜花 ほほ笑みかける笑みかける 花の国まであともう少し

花よ花 咲き初めにける汝の色は この上もなき慈愛そのもの

咲き初めて 色を見せたる桜花 ただ愛に咲くただ愛に咲く

惜しげなく垣間見せたるその色は さくらさくら無償なる愛

花よ花 汝の色に我は今 胸いっぱいだよ花よ桜よ

薄紅に 染まる桜の花の枝は この上もなくやさしく揺るる

咲き初めて 天上の美を垣間見す さくらよさくら無上の花よ

 

花よ花 悲しき者ほど汝の善を 染み入るように感じる事よ

愛し合う今日のこの日がやってきた さくらさくら相聞の花

愛らしき色を差し出す桜花 桜という木のやさしき思い

花よ花 我を隠せよその陰に この上もなきやさしき陰に

花よ花 咲けよ咲け咲け 春という季節は生まる花の色から

花よ花 汝の薄紅に癒されて この春もまた我は生き継ぐ

開きつつ 桜の花の語るのは やよ生きめやもやよ生きめやも

爛漫に 満つれ満つれよ桜花 我の虚空を埋め埋めよ

萌えいずり 今年も咲けり桜花 薄紅色に思いを込めて

花よ花 春つかの間の薄紅よ なれの願いを見届けようぞ

花の意は ただやさしくてやさしくて それはかそけき色の薄紅

人よ見よ やさしき花の咲くさまを さくらさくら人智を超えて

その色は 無二の色なり桜花 許す許すと人を包めり

汝の愛は 表し難し桜花 その一刻に永久を込め

花の愛 この春もまた桜花 その花色が汝の全て

花色は 花の愛なり桜花 人の求める究極の色

愛ゆえに 今年も咲けり桜花 その薄紅のやさしき事よ

 

花の咲く この一刻のためだけに 生き延びてきた者もありけり

花天井 人を包める花の愛 花の咲く夢永久にとどめよ

花揺れて 愛をささやく桜花 いざ生きめやも花は咲くなり

花よ花 無尽蔵なる愛ゆえに その花の色花よ桜よ

愛らしき花を咲かせて桜花 愛を告げにき花でありけり

花よ花 風に揺れても桜花 ただただやさしく愛を告げにき

花のうち 最もやさし桜花 はかなきながら永久の色

薄紅の夢見るごとき桜花 何処より来たのか永久の色

薄紅に薄紅の陰重なりぬ さくらよさくらやさしすぎるよ

全霊に全霊の花咲きしきる 花咲く事は愛の現身

全霊に桜の花の表すは やさしさばかりやさしさばかり

花の愛 この春もまた降り注ぐ 桜満つれる姿となりて

花よ花 花の下にて歩むのは なんという幸つかの間の春

ああさくら ああああさくらああさくら 全霊の色全霊の花

美しきは その花の色桜花 そはやさしくてただやさしくて

つかの間の刻に咲けるは桜花 その一刻に慈愛を尽くし

桜花 咲けよ咲け咲けその思い 花となるなる春の一刻

壮麗の花となりしは桜花 花の善意を人よ見るべし

 

花咲くは 無上の善意桜花 この世に無二の天上の善

花開き 天上の善降り注ぐ つかの間なれる無二の浄福

花よ花 思いをいくら凝らしても 花はたわわに満ちて見すなり

花よ花 行きたくないよどこももう 汝の下で眠らせてくれ

薄紅の夢を見させる桜花 花咲く事は夢のまた夢

花愛す悲しき心桜花 汝はいつも包んでくれる

花咲ける夢の間に間のこの今日ぞ この我もまた夢になりたし

花よ花 心いっぱい愛しても その上をゆく愛を降らせる

花咲くは 春一刻の浄福よ 浄福色のその花の色

世の中に見捨てられても桜花 汝が春に咲いてくれるば

春祭や 桜の咲けるこの刻は 世々を言祝ぐ命の限り

薄紅よ 桜の花の薄紅よ どこにもなかった二度となき色

花よ花 二度なき色を称え見せ 春の一日を言祝いでいる

花よ花 満つり満つれるその花は 愛す愛すとささやいている

花よ花よ その花の色薄紅は この上もなき愛の顕現

花よ花 満つり満つれる豊かさは 花の豊かな愛の現れ

やさしくて 桜の花のやさしくて この上もなき慈悲の色かな

桜花 咲けるこの世の一刻は ただ一刻の夢の一幕

 

満つ満ちて 世々に拡がれ桜花 汝の善を世々に知らせよ

清らかな愛は桜の花となり 世々を包める夢の一刻

ああ花の満つり満つれるそのさまよ 天の世界が展かれている

花よ花 桜は示す天の意思 ただ一刻に命の限り

歌も絵も 表しきれぬ花の美は 天に属するものであるゆえ

花色は はかなかりしも大らかな愛で全てを包む薄紅

桜花 ただつかの間の刻に咲き 夢の間に間に消えてゆく花

花色は 夢の色かな桜花 この世においては美しすぎる

薄紅の夢にも見まじその色は さくらさくら焦がれ続けた

全霊に至善至高に咲く花は 全霊に生く者を励ます

全霊の花の心は開かれて 固き心の者を慰む

花よ花 汝の心誰ぞ知る 至善至高の天意の花よ

壮絶に咲き誇りつつ壮絶というにはやさしき花の色かな

夢色の花の色なり桜花 夢の国よりやってくるのか

鮮やかな薄紅色の輝きよ 桜の花よ輝きの木よ

花よ花 逝くな散れるなその色よ 最も親しき魂の花

花よ花 今全霊に咲き誇り 全霊の愛告げにけるかも

花よ花 雪崩れるように愛を告ぐ 汝以上やさしきものなどなくて

 

花よ花 散るなかれなれ散るなかれ やさしき世界逝ってしまうな

花よ花 その心根のやさしさよ そのやさしさの二度となき事

駄々こねる 花よ逝ってしまうなと 最も恋しき色よ桜よ

究極の至美の花なり桜花 花の示すは至善なりけり

花よ花 明るき今日の花色よ 汝消えるを信じたくない

花よ花 何を思うか桜花 一刻に咲き全霊に咲き

汝の思い 受け止めたくて桜花 汝の全霊を見上げ続ける

花よ花 花の命は短くて 精一杯に愛を降らせる

荘厳に愛を降らせる桜花 ただ一刻に思いの限り

壮麗な花の色なり桜花 絶唱すごと思いを込めて

厳かに一刻咲けるは桜花 その花色の愛しき事よ

現にも夢のごとくに咲く花は 夢の間に間に人を誘う

花よ花 夢の間に間の一刻よ その薄紅の美しき事よ

花よ花 豊かに満つるこの刻は 焦がれ続けた夢のまた夢

花満つる 春ごとに起きるこの奇跡 桜よ桜どこにも行くな

薄紅の夢見るようなその色は さくらさくらやさしすぎるよ

汝が思い 誰ぞ知ろうか桜花 満ちて満ちるは至善の思い

花よ花 春だけに見すその色は さくらさくら慈悲の色かな

 

桜花 現れしかばなんという 鮮やかさかな花の色とは

花よ花 しとどに咲ける薄紅の花は今こそ満つり満つれり

花よ花 散りゆきながら散りながら 花の愛こそ満つり満つらん

夢の刻 桜の花ぞ咲きにける 花の愛こそ永久なれり

永久の花の愛かな桜花 薄紅色は満つり満つらん

永久を今年も約す桜花 親しき魂よ桜の魂よ

桜花 薄紅色に込められた汝が魂の永遠性よ

薄紅よ 汝が魂に埋もれたい 花よ花よ我を包めよ

花の愛 求め続けた者にこそ 今桜花咲き誇るなり

咲き誇り 愛を告ぐなり桜花 何も望まぬなれより他に

花色の愛らしき事桜花 なれのはかなき事の悲しみ

豊かなる花の色見す桜花 無尽蔵なる愛のささやき

花よ花 汝以上になれ以上 美しく惜しきものなどなくて

憎き雨 愛しき花を散らしけり 花よ二つとなき惜しきもの

花色よ 桜の花の花色よ この世に二つとなき尊さよ

花に雨 別れの言葉聴こえくる 二度なき花よ逝き給うな

 

花よ花 なれ逝き給う事なかれ この世において二度となき色

桜とは 世々に一刻現れて 欲の世界を浄むる奇跡

荘厳な 日に輝ける桜木よ 神聖なれる愛の顕現

俗世には あまりに清し桜花 春に一刻愛を伝えて

花よ花 弱き者ほど汝の色を 愛するものかさくらよさくら

花に雨 降られても尚桜花 花の愛とは豊かに名残る

花の愛 名残り名残れるこの刻ぞ 散りゆきながら愛をささやく

散りながら 無尽蔵なるその愛は さくらよさくら尽きる事なし

花よ花 終わりゆくのかこの春も かけがえのなき薄紅色よ

俗世には はかなき事よ桜花 やさしき色よやさしき花よ

降りしきり 愛をささやく桜花 さくらよさくら胸が痛いよ

花ありし 今日のこの日の喜びよ 春よ春よつかの間の刻

花の愛 無尽蔵なる豊かさは 無尽蔵なる花びらの数

花よ花 命いっぱい咲きぬいて 世々を浄める神聖な花

花よ花 静かに花の終わりゆく 薄紅色よ名残れ名残れよ

花よ花 名残れ名残れよ薄紅よ 最愛の色最愛の花

花よ花 汝が色に秘めたるは 汚れを知らぬ無償の善意

花よ花 こぼれ落ちたる花びらは 全霊に咲きし汝の残滓

 

花の終 未だ名残れる薄紅よ 永久にこの目に焼きつき給え

花の国 未だ名残れる薄紅よ ゆっくりと花薄れてゆけり

名残り花 薄紅の色薄れゆく 寂しき者に花は降りつむ

花の終 散りゆきながら散りながら 愛は尽きじと花は名残れり

花よ花 薄紅の色名残りけり 永久なれと今を願えり

この世から薄紅の花消えたなら やさしきものをどこに求めん

薄紅のやさしき色よ桜花 善とはこんな色をしている

花色は求め続けた愛の色 痛みも傷も報われし色

花よ花 無尽の愛の具現化よ 愛とはかくも美しきもの

花よ花 消えゆきながら消えながら 愛は尽きじとささやいている

花よ花 静かに花の終わりゆく 薄紅色よ名残れ名残れよ

花よ花 名残れ名残れよ薄紅よ 最愛の色最愛の花

花よ花 汝が色に秘めたるは 汚れを知らぬ無償の善意

花よ花 こぼれ落ちたる花びらは 全霊に咲きし汝の残滓

花の終 未だ名残れる薄紅よ 永久にこの目に焼きつき給え

花の国 未だ名残れる薄紅よ ゆっくりと花薄れてゆけり

 

名残り花 薄紅の色薄れゆく 寂しき者に花は降りつむ

花の終 散りゆきながら散りながら 愛は尽きじと花は名残れり

花よ花 薄紅の色名残りけり 永久なれと今を願えり

この世から薄紅の花消えたなら やさしきものをどこに求めん

薄紅のやさしき色よ桜花 善とはこんな色をしている

花色は求め続けた愛の色 痛みも傷も報われし色

花よ花 無尽の愛の具現化よ 愛とはかくも美しきもの

花よ花 消えゆきながら消えながら 愛は尽きじとささやいている

花よ花 名残り名残れる薄紅の花の景色や 花の終焉

薄紅の花は静かに終わりゆく かすかに名残る愛のささやき

花の国 静かに終わりゆきながら 最後の花を降らせ降らせり

花よ花 最後の花を降らせつつ 愛の言霊告げにけるかも

花の劇 今終わらんとする時刻 薄紅色の幕よ下りるな

薄紅の花は静かに降りつのる 時のごとくに花は止まない

荘厳な花の王国終わりゆく 名残り花とは果てしなき愛

花よ花 わずかに残る薄紅の花のささやきあえかに聴こゆ

降りしきり まだここにいると桜花 吾と共にあれ今もうしばし

 

散る花も あとわずかなり桜花 花のささやき遠くなりゆく

きらめきつ 散ってゆくかな桜花 最後の言葉ささやきながら

静かなる花のささやき聴こえくる 花の終とはかくも静けき

静謐に 最後の花を降らしめて 愛のささやき花は告げにき

花が逝く 最後の花を降らしめて 心残して名残れ名残れよ

花の終 花の心はやさしくて 薄れゆきつつ名残り名残れり

春ごとに思う二度とはこんなにも美しき景色なきとぞ花よ

花よ花 名残りてくれる花心 汝のやさしさを永久に慕えり

花の終 最後の花を降らしめて わずかに名残る薄紅の国

やわらかく花の王国薄れゆく 最後の花が降り給いけり

ゆっくりと桜の国が閉じてゆく 薄紅色よ我を導け

花よ花 最後に残る花びらは 人を生かしむ遠い約束

花の終 散れる最後の花びらのやさしきさまよ春の惜日

春風にやさしく散れる花びらよ 降り給うさま胸に迫りき

やわらかく花の面影名残りけり 終わりの花が風に降りにき

名残り花 降れ降れ降って吾に触れよ 愛しき色の愛しき花よ

 

2020年のさくらうた

災厄の世を少しでも慰むるごとくに花は咲きにけるかも

色のなき季節のあとに咲く花は 薄紅の花最上の色

花よ花 春という名のつかの間の時に似つかわしくてその色

春風や 花連れくると思うなら なんとうれしきものとぞ思う

つぼみ紅く いよいよ花の生まれくる時ぞいよいよ無上の時ぞ

汝なき長き一年乗り越えて 光の花は今咲きこぼる

咲き初めて光の花は現れり 光あれとぞ言祝ぎしごと

花開き 光の意思の現るる 天意は人を見捨てぬと告ぐ

このようなやさしきものがあるうちは さくらさくら世は救わるる

ほころびて人にほほ笑む桜花 さくらさくら胸が苦しい

桜花 今日ぞ開ける喜びよ 生き抜いてきた価値があったよ

世の人よ 今日ぞ桜の咲きたるは 祝祭なる日救済なる日

花よ花 過酷なる世を慰むは 汝の深きやさしさのみぞ

花よ花 春の嵐に揉まれても たおやかなる美を差し出すばかり

花よ花 またも汝に会えたるを 何に感謝を捧げん桜

さくらさくら あまりにやさしその色は 春そのもののはかなさなりき

一部二部 咲いてやさしき花の陰 気高きながらも愛に満ちたり

愛らしき桜の花の咲きたるは 春という世を許す季節ぞ

 

聖らかに花は咲くなり美しく 人に触れ得ぬものの化身ぞ

春という汝に会える季節とは 花よ無上の我の法悦

春というはかなき季節の化身とて 桜の花はその色に咲く

花よ花 世々は汝の時なるぞ 世々を統べてよ薄紅の色

花開き かつてない夜が訪れる 花の気配よ世々を統べてよ

花の在る時よ特別なる今よ 語り尽くせぬ歓喜の時よ

花よ花 幸いなるかな汝咲き 祝福を告ぐ春の一日

咲きこぼれ 祝福を告ぐ桜花 かけがえのなき祝福色で

なんという愛らしき花桜花 切なきほどのはかなさ故に

桜花 その花色は光なり 無二に尊き汝の心

耐え忍び冬を越えるも奇跡なら 花と会えるもさらなる奇跡

花の時 花の気配がそちこちに 世々を清むる薄紅の時

花よ花 金剛に咲く金剛に 光の花よ光の色よ

花開き 薄紅の国現るる 厳しき世につかの間なりし美

花よ花 やさしきささやき降り注ぐ それはやさしき愛の言葉ぞ

やさしさよ桜の花のやさしさよ 深き悲しみ包むがごとく

風の中 花のありてぞ麗しく 世々の最も美しき刻

 

今花が在る事の幸噛みしめる やさしき花よやさしき色よ

花よ花 時空を薄紅色に染む 人の望みの喜びの色

花よ花 風にそよげる花枝の様もやさしく麗しかりし

桜花 汝が魂は不滅なり 至善至上の薄紅の色

花よ花 我が魂を満たすもの それはやさしき花の思いぞ

花よ花 世に現れてささやくは 人を慰撫する愛の言霊

ああ花よ 花への愛ぞ沸きいずる 花の愛とはそれより多し

ああ花がほほ笑んでいるこの春も 生きよ生きよと慰むごとく

花よ花 永久に汝を見ていたい 永久の美にしてはかなかる美よ

花よ花 無二なりし美よその色よ なれへの愛は我の刻印

花よ花 なれへの愛と眠りたい 汝の懐に我を埋めよ

薄紅の花懐に埋もれたし 未生も死後も憧れの色

愛というやさしきものを表すは さくらさくら薄紅の色

桜花 やさしき花のやさしくて どの世を探して汝に会わん

桜花 やさしき花よやさしかる 現実性とは相容れぬ花

薄紅の桜の花の心とは どんな人をも慰む思い

桜咲き 思いの丈を放つのは 夢にも見まじその花の色

恋しかる薄紅の色花の色 ただやさしくてただやさしくて

 

花という幸は艱難辛苦たる冬を越え来て得らるるものぞ

薄紅の桜の花の善意とは 花びらのほど尽きぬ尽きぬよ

花よ花 汝との疎通がありし夜 全霊をもて汝を愛す

花よ花 在り給え尚在り給え 奇跡の夜よ奇跡の時よ

さくらさくら 花の景たる明るさよ その花の意は明るき心

花よ花 無二なる色の薄紅よ 咲いて咲いてよ酷きこの世に

無私の愛 捧げ尽くせり桜花 その心根のその花の色

薄紅の夢を見させる桜花 夢見る以上に麗しき色

夕風に枝そよがせる桜花 汝の全て麗しすぎる

花よ花 薄紅色の明るさよ 汚れを知らぬ天なる善意

花よ花 天意を告ぐるその色よ 冬を越えてぞ出会えし景色

永久を我と契れよ桜花 汝の色がなつかしすぎる

愛しくて花愛しくて愛しくて 汝と共に我を去らせよ

美々しきは汝以上になし桜花 美とはこんなにやさしきものぞ

悲しみが花の姿に解けてゆく この上もなき愛よ善意よ

全霊に花の告げにし言葉とは 人を慰むやさしさばかり

花よ花 まだ行かないでここにいて 汝なくて我は永久を願わぬ

我と永久 誓えよ誓え花の色 我の最も恋しき色よ

 

花よ花 汝と共にあるならば 我が永久の幸は成就す

我が幸よ 薄紅色の花色よ 思いを受けて花は揺るなり

感動を新たにすなり桜花 汝が咲く奇跡識る者ならば

耐え抜いて生き抜いてきたは何故ならば 花よ汝とただ会うがため

花よ花 闇の中にも在り給う 花のほほ笑み感じる夜更け

晴れやかな薄紅色の明るさよ 花の心よそのやさしさよ

さくらさくら その花色の明るさよ 汝なくてこの世に未練あらざん

さくらさくら 汝この世に咲くのなら 捨つるものでもないのであろう

花思い思われる事の喜びよ 花との疎通この春もまた

花天井 只中にあり桜花 薄紅色に胸は満つらん

永久の思い出の花桜花 切っても切れぬなれとの縁

輝いて花全霊に輝いて 我が全霊は薄紅に染む

花色は世界の秘密この春も 人を慰む愛に咲くらん

花よ花 夢見るごとのその色よ 夢とはかくも短きものぞ

はかなかるやさしき色よ桜花 どの世もなれの色などなくて

花よ花 満つれ満つれよ花の刻 無二の一刻続け続けよ

花の国 展げて見せる桜花 ただ一刻に思いを込めて

美々しくて花美々しくて美々しくて 地獄の冬を我は越えたり

 

恋しさよ 桜の花の恋しさよ 汝ほど美々しくやさしきはなし

桜花 今日ぞ咲きける喜びよ 万感に咲く万感に咲く

やさしくて花やさしくてはかなくて 汝の心誰ぞ知るらん

桜とは聖なる花ぞ薄紅の無償の愛を降らせ降らせる

さくらさくら 花の無二なる薄紅は 花の無二なるやさしさなりき

薄紅よ 桜の花の薄紅よ この世に二度となき色なりき

花よ花 何故そんなにも麗しく 厳かに咲く花よ桜よ

汝の愛に誰が何もて贖わん さくらさくらその花の色

愛しくて桜の花の愛しくて やさしすぎるよその花の色

永久ならば桜の花の永久ならば この春もまた切なく思う

至美の花 桜の花は至美の花 この世のものではないのであろう

花色は尊き色よ桜花 花の心の尊き色よ

美しきものが静かに消えてゆく 花に雨降る残酷な夜

薄紅の天の花なる桜花 天意は人を癒すものなり

愛ゆえにまたも咲くなり桜花 愛とはかくもやさしきものぞ

薄紅の花懐にその奥に 我を包めよやさしき花よ

花は咲く 愛す愛すと花は咲く 全ての悲しみ報いられてよ

花よ花 その花色に愛を込め ただただやさしくほほ笑んでいる

 

年ごとに汝への思いは増すばかり 天なる花よ花の思いよ

花よ花 その花色のやさしさよ 天上の善天上の美よ

花よ花 遠のきながら名残りける はるかな色よ薄紅色よ

薄紅よ 名残れ名残れよ花の色 汝のなき場所に生きたくはなし

人世から最も遠きその色は さくらさくら花の色かな

我こそは桜の忘れ形見なり でも我置いていくな桜よ

花道は永久にあってほしい場所 永久なる色よ薄紅色よ

花愛す心に花の応えるは ただただやさし愛のささやき

薄紅の夢見るような花の色 いついつまでも続け続けよ

こんなにも愛せるものがあるものか さくらさくら薄紅の色

花色は一番あってほしい色 はかなきながら二度なきながら

人よ見よ 桜の花のその色を 花の心のやさしき色を

桜花 やさしすぎるよ花の色 汝の心永久に称えん

善霊の桜の花のその色よ 善とは世々にはかなきものか

薄紅のやさしき色よ桜花 汝の善を称え切れない

見上げても見上げても尚桜花 豊かな愛を降らせ降らせる

引き留めるばかりに散れる桜花 我が魂は汝のものぞ

 

終幕は暗くともよし桜花 花に雨降る四月一日

雨の中 耐えて在りける桜花 救い足りぬというかのように

花の王なれどかそけき桜花 そのあんまりの無垢なるが故

花に雨 散れども残る花の色 心深くに永久に留まれ

永久に汝の咲ける故郷は どこにあるのか桜よ桜

花よ花 雨の中にも床しくて 忘るなと咲く忘るなと咲く

花嵐 胸を裂かるる夜更けかな 愛する花をなぶる憎さよ

まちなかに花の落とし子舞い吹雪く まちをやさしく包むがごとく

嵐にも耐えて在りける桜花 あともう少し共にあれかし

褪せながらやさしき花はゆっくりと 遠のいてゆく遠のいてゆく

さよならを言うのはつらい桜花 汝とある時が至福であらば

花よ花 色褪せながら褪せながら 名残りてくれる花の心よ

風雪に雨にも耐えて桜花 花の御国を名残らせ給う

咲きぬいて 世々を清めり桜花 無二にやさしき花の心で

あふれいず愛の泉の桜花 聖なる花よ聖なる色よ

花吹雪 遂に別れの時となる 桜よ桜 万感の胸

 

愛という言葉が一番似合う花 そのやさしさよ花よ桜よ

花国に我を誘うか桜花 その花びらで我をさらえよ

ゆっくりと今桜花散ってゆく 今しばしあれ名残り名残れよ

花国へ連れて行ってよこの我を 花色の国はきっと幸せ

吾と共に永久にあれ桜花 ありがたき色桜の花は

ゆっくりと桜の花の散ってゆく 救えぬ者への涙のように

花愛す心に届く桜花 天上より今花降りそそぐ

降りそそぎ心にかかる桜花 永久に降れ永久に降れ

桜花 散ってゆくのかこの春も 永久の面影名残らせながら

永久に汝の下で眠りたい 花は静かに降り募りける

生きたくはなくても花を愛でたくて 花よ花よ我を忘るな

花よ花 永久にあれ永久に 汝の愛は永久に尊し

美しきものへの強き憧れは はかなさ故か花よ桜よ

花よ花 別れの言葉降らしめて 我に触れにき泣くなとばかり

花吹雪 やさしき色の消えてゆく 雪のごとくに花は降りつむ

こんな寒き夜に桜は散ってゆく 花の追悼一人する夜

 

褪せながら名残り名残れる薄紅の やさしき色や花の面影

まちなかに名残りの花の行き過ぎる 美しき時の終焉なりき

ああ花は かすかに名残り笑みかけぬ またも会おうと約束を告げ

まだもまだも 花の面影名残りけり あきらめ切れず我花を恋う

花よ花 別れの花が舞い吹雪く やさしき命永久であれ

淡やかに花の命の消えてゆく 花の心よ留まり給え

花屋根に花の面影名残りけり 花の命よとどめおかれよ

やさしかる花の命はうつろえど 花の心は永久なれり

寒くとも桜と共におれるなら ありがたき夜と思っているよ

名残れかし やさしき花の名残れかし 花の御国の思い伝えよ

花名残るやさしき枝を差し伸べて 花笑みかける数え日なりき

名残り花 風にはらはら散りながら やさしき世界名残らせている

煌めいて 煌めきながら花の散る やさしき花の終の日々かな

花よ花 君散り給う事なかれ やさしきなれの永久にあってよ

あとわずか枝先に花は名残りけり 花の心よ逝き給うな

花よ花 わずかに残る花びらよ またも会う日を我と約せよ

ありがとう 花と交わせし約束を 胸に刻みてまた春を待つ

 

白雪のごとくに花は名残りたり 花よ花よ永久に名残れよ

名残り花 日に煌めいて煌めいて 花の命を名残らせている

花の陰 やさしき思い降りそそぐ 桜の精よその御心よ

花よ花 わずかに残る花心 汝の思いしかと受け取む

いつまでも共にあれよと花に告ぐ 花の思いは花の色かな

花よ花 わずかに残る花びらよ やさしき花は思い残せし

2019年のさくらうた

花よ花 再びまみえる幸いよ 汝の色は幸いそのもの

花よ花 つらきこの世に笑んで咲きほほ笑みながら散ってゆきける

花初めて春を初めにし薄紅の花は桜となって開けり

慈悲深き花よ桜の薄紅よ この春もまた愛を開けり

我何度憧れ抜いた事だろう 桜よなれの薄紅色を

春花よ 汝の心もて色をもて春のひと日を言祝がれまし

花よ花 花の生まるる喜びは祝福された紅の色かな

春風や 花の生まるる刻となる 幸い色の花よ開けよ

二つ三つ 花ぞ開ける約束の今日をひととせ待ちわびにけり

花や花 開きかけたる紅色のつぼみの色は無垢そのものぞ

花や花 告ぐためにこそ生まれけり 人にこの世にやさしき思い

この春も花は告ぐため生まれけり この上もなくやさしき思い

花よ花 開けよ開けこの春も なれの思いを世々に伝えよ

花咲かば 地獄なる世に春という釜の開く日もある事を知る

花よ花 薄紅の花色は愛の顕る色とぞ思う

桜花 咲き初めにける輝きは光り輝く愛とぞ思ふ

 

咲き初めて光り輝く花色は愛の光輝を体現す花

やさしさよ花の心のやさしさよ 色も姿も二度となきもの

無邪気なる花の心の咲き初めて 世塵のうちに楚々と咲くなり

ああ桜 今年も心奪わるる 我が憧れのやさしき色に

花の愛 花の示すを人よ見よ すべての人の願いの色を

この春も花の心と邂逅す 過酷な日々に忘れしものと

称えても尚称えても桜花 永遠性を帯びた花色

花の時 世は花色に染まりけり やさしき気配やさしき気配

我が魂を慰撫し寄り添う花なりき 桜の花は花の心は

やさし花咲けよ咲け咲け現世に奇跡なる善展いて見せよ

麗しき色に咲くなり桜花 麗しき意思示すその花

花よ花 色も姿も麗しく 無情なる世に二度となき色

賛美する心以上に桜花 汝の色は永久に尊し

汝の善は永久に汚れぬ桜花 光の意思に輝く花よ

桜花 汝祈りの花の色 神へと向かう清さの極み

壮麗に花の色降る花の降る たった七日の夢見の時よ

桜花 宇宙をいくら探しても なれより美しものなかりけり

 

花よ花 地上に一刻現るは 人を生かしむ聖なる天意

花よ花 我は汝のものなるぞ 汝と生き汝と散る者でありたし

やさしさは天地すべてを浄化する 桜の花よ花の心よ

桜とは夢と現を探せども 最上の色最上のもの

花は花は 天地宇宙の謎を解き 咲いて示せるその花色で

慈しみ慰むごとの薄紅は 桜の花の心なりけり

つかの間の光となりて桜花 一年の幸ここに極まる

花の夜 花の気配の漂うは 清らな静謐なりし時かな

心細かる季節にやさしかる花は咲くなり桜の花は

目を覚ます光のようなその色は さくらさくら薄紅の色

その花のやさしき色は二度となく さくらさくら慈愛の色よ

花色は傷つきやすき色でかつすべてを許す愛の色かな

花よ花 咲いて見せたる花色は 最上の色最上の花

こんなにも美しきものがあるものか 桜の咲くは奇跡の一つ

花よ花 汝が咲ける事たるは 現における夢の一幕

さくらさくら 世塵を浄めるためにこそ 汝は美く咲いて散るのか

花よ花 夢にも見まじその色は 現に属さぬものでありけり

花よ花 汝が咲いてくれるなら 命尽くして我は生きよう

 

薄紅に輝く光の正体は さくらさくら神の顕現

善がもし目に見えるものであるならば 桜の花の展げる色だ

豊かなる花枝の色の差し出すは 豊かな花の愛の顕現

永久がもし目の前にあるとするならば 花屋根の続くこの様の事

花よ花 心尽くして愛しても 桜の花の善は尽きまじ

花よ花 汝光に属すもの 世々を浄めるために咲く花

花色のどこまでものその美々しさよ 一年一度の春の間に間の

花の色 そのやさしさは幻の国に属する故の一刻

花よ花 汝と世にともにある幸を いかに歌わん桜の花よ

花よ花 汝の心やさしさは その花の色無二なる花よ

花よ花 無尽蔵なる薄紅は 無尽蔵なるやさしさなりき

桜花 汝が咲くは汚れたる世々を許すと示さんがため

花よ花 世々を統べてよ荘厳な薄紅色に我は従う

真なる汝の美とは桜花 やさしき花を降らせ降らせる

二度と見ぬ薄紅色よ桜花 やさしき色よやさしき花よ

天上の花ぞ開ける桜花 天上の美を世々に知らせる

花よ花 天上の美を差し伸べて 天意を示す薄紅の色

清かさよ花の心の清かさよ 二度となきもの二度となき花

 

やさしくてただやさしくて桜花 薄紅色の切なきほどに

稀なれる色を咲かせて桜花 春の七日に祈りを込めて

さくらさくら 惜しみなく咲くその善の以上の善を我は知らない

薄紅の花咲く以上に現世に佳き事などがあるであろうか

我が心 薄紅色の花愛すためだけにあり桜の花よ

花色の薄紅色の明るさよ 汝は現の聖なる光

薄紅の花咲く幸を忘るまじ 尊き花よ尊き色よ

これ以上一体何を望もうか 今現世に桜咲くらん

壮麗な色よ桜の薄紅よ なれより愛しき命はなくて

冬あとの夢にも見まじその色は さくらさくら全霊の花

桜咲く奇跡より奇跡他になく 桜咲くより美しはなくて

花よ花 我を匿え花奥に 無二なる場所に我は安らう

魂よ桜の花の魂よ 春とは救い花とは救い

花よ花 幾億枚の花びらで 世々の万象報いられてよ

花の天 かほどやさしきものはなし かほど清らかなりしはなくて

花の時だけに私を生かしめよ そして逝かせて花の四月に

見上げても尚見上げても桜花 汝の魂の深さは知れず

 

さくらさくら 汝と会える今日の喜びよ あとひと日あれもうしばしあれ

こんなにも美しが現にあるなんて 花咲くたびに信じられない

花よ花 名残れ名残れよその色よ 私の最も願いし色よ

この春も惜しまれながら花の逝く 惜しまれて逝く花ならばこそ

夢の世が現となりて桜花 今薄紅の花と咲くなり

花国よ 我が死の先にあり給え 最も愛しき花よ桜よ

誘いぬ桜の花は誘いぬ 我が花国へゆこうゆこうと

花追ってどこまでも追ってゆきたくて 我が実存と命を賭して

たおやかでこの上もなくやさしくて 桜の花よ花の心よ

花よ花 汝が国に行きたくて 我はこの世の出口を探す

花咲いて幻の世となりにける 愛しき時よ愛しき花よ

花よ花 汝最も耐えし者 そして最も美しき者

花よ花 極美の花よ薄紅の極美の色よ桜の花よ

花よ花 我が目は汝を見るために そのためだけにあったのだろう

花よ花 惜しまれるべきというものは 美しきものであることだろう

花よ花 別れの花を降らしめて 私を誘ってくれているのだ

天国に汝が咲いてくれるなら 寂しくなんかないよ桜よ

 

生涯を貫いてなれを見ていたし 桜の花よ愛しき花よ

聖なる木 聖なる色の薄紅よ 桜の花よ聖なる花よ

なつかしき色よ桜の薄紅よ 生まれる前から結ばれし縁

愛し合う喜び色の薄紅よ 神なる愛よ桜の花よ

散り出した花は散り止む事がない 花の心よ雪のごとくに

闇の中 音なく散れる花思う 花よ花よ行ってしまうか

花の雨 薄紅の色薄れゆく やさしきものはやさしく消ゆる

花の雨 汝と消えたい我はまた 汝と魂を一つにす者

花よ花 薄紅色の天国よ 永久に汝を見つめていたい

花よ花 我を忘るな永久に 我が魂の花よ桜よ

永久なれる花よ桜の薄紅よ 見つめるほどに増す汝への愛

愛しても尚愛しても桜花 汝よりの愛に報い切れない

汝の愛を人は忘れて生きている 桜の花よやさしき花よ

汝なき日の方が世は永かりし 桜の花よはかなき至美よ

汝がために晩鐘の音が鳴り響く 今現世に桜散るらん

汝を忘れ生きてゆかねばならぬなら そんな生などいらぬよ桜

桜花 最愛の花薄紅のやさしき花よやさしき花よ

 

この春も汝を送らねばならぬのか 永久を契れよ桜の花よ

汝が色は永久の色にあらざらん 最も美しものよ桜よ

この春も花の心に触れにきが つかの間の春つかの間の春

薄紅の最後の輝き目に留め 花弔いの日々を覚悟す

薄紅の花の諸手をさしのべて 誘っているよ花の国へと

薄紅の得もいわれない花の色 永劫のうちたった1つの

冷たかる雨の中にも桜花 名残りてくれる花の思いよ

花に雨 薄紅の色名残りける 汝が王国に我を招けよ

花に雨 未だ名残れる薄紅よ 愛しき花よ愛しき色よ

花の色 我が魂に刻まれよ 永久に汝共にあらんぞ

花の天 やさしき色のやさしくて 永久を望むは汝のみなり

花の天 我を招くか花の色 我が喜びを受け入れ給え

花よ花 未だ名残れる薄紅よ 私の花よ我が魂よ

花よ花 汝の気配薄れゆく 花遠ざかる悲しき夜更け

さくらさくら 薄紅の色薄れゆく むごきこの世にかき消されてく

薄紅よ 桜の花の薄紅よ 薄れながらも名残るやさしさ

薄れつつやさしさと美は極まって 桜の花よ名残り桜よ

 

寒くとも汝がいてくれる方がいい 名残り桜よ名残れ名残れよ

名残り花 花国への道開かれて 我が魂を連れ去り給え

我置いてゆくな愛しき桜花 はらりはらりと花の消えゆく

汝なき日々をどうして生かれよう やさしき花の国消えてゆく

花よ花 万感の思い胸に寄す 我と契れよ永久の縁

花よ花 永久なれと願うれど 現の世には叶わぬ願い

また会えたねと花に言われているようで 相思の花よ桜の花よ

いつまでも共にいたいよ桜花 なつかしい色魂の色

汝の色が世にある奇跡の四月の日 さくらさくら消え給うな

花よ花 汝の残るうれしさよ 花の間に間に我を養う

名残り花 煌きながら花の散る 我をさらえよ迷いなく行く

花よ花 汝と邂逅すこの時の幸を誰にも奪えん桜

風立ちて桜吹雪の今となる 美は只中に我を在らしむ

現とは美しきものははかなくて さくらさくら美しきもの

花よ花 我を包めよその色で やさしき世界やさしき世界

花よ花 讃え讃えよ薄紅の至善至高の花の思いを

 

現世はなれと我とを引き裂きぬ 花よ花よ我を忘るな

花よ花 我が憧れの薄紅よ 地上に降りし天上の美よ

花未だ地上に残りし花の夜 花よ花よどこにもゆくな

花よ花 なれ消え給う事なかれ 遠き尊き天上の美よ

金剛の雪のごとくに花の降る 聖きこの時永久に留まれ

褪せながら遠のきながら花の言う 真善美とは世にもあらじと

美しきものは美しく散ってゆく 桜よ桜世に惜しきもの

風起きて縦横無尽に花の散る かすかに残る花の思いよ

薄紅のかすかに残る花の国 汝世にある事の救いよ

花と咲き示した善意忘るまじ 桜よ桜汝の全霊よ

歌ができそれでも寂しい桜花 汝が消えゆく日々を忍ばん

風に吹かれ煌きながら花の散る 別れの言葉も花はやさしき

花よ花 なれより親しきものはなし 心を許す薄紅の色

花よ花 名残りの花を落としけり ゆっくりと花消えにけるかも

花よ花 名残れ名残れよ無二なれる全霊に咲く善霊の花

花は降りやさしく我に触れんとす さくらさくら薄紅の色

花よ花 別れの季節に咲く花は 深く深く人を慰撫せり

 

花よ花 離れたくないどうしても 汝の魂のかけがえなさよ

花よ花 別れの花を降らしめて 我を包めるやさしき思い

名残り花 花の天から降れるのは やさしき思いやさしき思い

ああ花よ なれとの縁切れはせぬ 今年の春も終わりはすれど

枝先に残るわずかな花びらは 無二のやさしき思い差し伸ぶ

ひとしずく 花降り名残る若葉かな

降り名残る 若葉の陰の花の終

かつてここに美しき国があったんだよ さくらさくら花は潰えて

2018年のさくらうた

さくらさくら 耐え得ぬものを耐えてきて 汝と会う日の信じ難さよ

豊かさは花色の奥の愛の意よ そを告ぐために花は開けり

花開く 固きつぼみのほころびて 世々を清むる意思ぞ生まるる

人よ見よ 愛の色なる花の色 切なきほどのやさしき色を

悲しみを救い尽くさんというごとく この春もまた花は生まれり

花の意のやさしく寄せ来る花の夜 無二なる救いの今ぞ世にあり

花の意よ この世になかった善なる意 我が絶望を慰撫するごとく

花の意のやさしき気配漂いて 四月の魔法に世々はかかりぬ

花開き 幻の刻現るる 幻色とは薄紅の色

やさしくてただやさしくて桜花 人は汝の真を知らず

花の声 花の気配の世にありて 花のやさしさ噛みしめている

花開き どこにもなかった花の色 見る度に目を開かされてる

あまりにもやさしき気配世にありて 人は知るのか花の心を

ささやいて花ささやいてほほ笑みぬ 地獄の向こうに天はありしと

花森の展ける今日のうれしさよ つらければつらい冬だったほど

花森という幻の美がありて 人は奇跡を体験している

やさしさの極みの花はこの春も 世々の悲しみ清めんと咲く

さくらさくら 称えても尚称えても 汝のやさしき愛は尊し

 

花よ花 揺るる豊かなその枝に 無限の善意込められている

花の門 この春もまた開かれぬ ただやさしかるただやさしかる

幻の国に永久なるその花は 現に一刻現れ出でぬ

ほほ笑んで花ほほ笑んで揺れにけり 我が全霊の憧憬の花

善意とは桜の咲ける薄紅の無尽の無垢の花であるなり

奇跡なる薄紅の花今日ぞ咲く 人生かしむるその美その善

薄紅の花はたわわに揺れながら 無尽の善意捧げ続けり

桜咲く 奇跡の今のこの時よ 越えられなかった冬を越えきて

薄紅の無尽の花のその奥に 無尽の善があふれいずれり

花よ花 汝の善は1年を生きる力を与えているのか

さくらさくら さやかに揺るる花色は 最も清き愛の色かな

さくらさくら 汝この世の主たれ 汝が意にそぐう者でありたし

花よ花 その麗しき花枝もて 全霊に善を放ち給へり

花よ花 汝永久なる故郷は 美しすぎて人には行けぬ

花慕う思い強くば強いほど この世にそぐわぬ者でありけり

さくらさくら いつまた汝と会えにけり 幾百年の思いなりけり

 

花よ花 永久に咲け永久に 人の願いはいつも叶わじ

花ある日 二度なき奇跡のこの時よ 夢見るごとき春の一刻

花よ花 永久を表すその色よ 善を信じていいのか桜

花よ花 世にも美しきその色よ 美しきものの世にぞはかなし

花よ花 この世にありしかこの夜も 何世経っても忘られぬ夜

桜とは世にも美しきその花を全霊の愛に咲いて見すなり

花国のはかなき色のあえかさよ 愛らしきものの世にぞはなかし

愛らしきその花色は全霊の愛に輝き愛を告げにき

花色は愛を表す色なりき 悲しきほどに全霊に咲く

桜花 無二にやさしきその花は 苛烈なほどに全霊に咲く

花色や 世には短きその色は 世に永久なるはなきを示せり

花色の切なきほどのやさしさは 豊かながらもはかなかりけり

花色のつかの間なりき一生は何世分もの思いを込めて

花よ花 その薄紅の花奥に我が魂を永久に匿え

花よ花 冬の終わりに咲く花は 世の終わりにも咲き誇るだろう

称えても尚称えても桜花 称え尽くせぬ花の色かな

 

花よ花 我が魂の故郷よ あふれいずれる永久の愛

花よ花 我が魂の最奥に永久に刻めよその美その善

さくらさくら 汝が咲けるこの季節この時だけに我は生きたし

さくらさくら はるけき色の薄紅よ この修羅の場に今しばしあれ

さくらさくら 永久の間に間の一刻に 至善至高の美を展くなり

花の色 その薄紅の神秘とは 豊かで清く深きその愛

花の夜 音なく散れるそのさまに 我は心の目を澄ませおり

花よ花 汝この世にある今よ 何世分もの願いの成就

花よ花 世にも稀なるその色は 世にも稀なる愛の色かな

桜花 あふれいずれるその愛を 惜しむ事なく人に注げり

雪崩たる桜の無尽の花びらはあふれいずれる愛の奔流

花よ花 あふるる愛の不思議とは 人の悲しみ悲しむがため

永久に忘れ難かる花の色 さくらさくらはるけき色よ

花よ花 その愛の色は現より 最も遠き色でありけり

ふくふくと桜は今日も愛の色 惜しむ事なく展き見せたり

どこまでもどこまでも咲け桜花 現を愛の色に染めてよ

 

はかなかるはかなかる色の薄紅は やさしい花の愛の色かな

つかの間の美しき花と見するのは 人世にあらじ天意なりけり

花よ花 永久にあってほしいもの これ以上やさしきものなどなくて

我汝 救い足りぬというように 花は無数の花を称える

花愛す心以上に桜花 大きな愛を返してくれる

憧れの愛の色なり桜花 永久を我と契り給へよ

あふるるは愛の意なりき桜花 人にほほ笑み人を慰む

日暮れれば紫に煙る桜花 汝の万化を見つめていたい

日暮れても吾と共にあれ桜花 我が魂は汝のものだ

願わくは散り給うなかれ桜花 汝の永久に我は棲みたし

さくらさくら 散りゆきおるか散りゆくか 汝の全てを我は肯う

美しきものほどはかなし桜花 汝の愛よ汝の色よ

桜花 この春も愛を咲き誇り 人の心を愛で満たせり

花の色 この上もなくやさしくて 人の望みの最上の色

桜花 この春もまたほほ笑んで 人の心に愛を残せり

散り桜 吾と遊んでよ永久に 別れの時も花は美し

散りゆけど散りゆけどまだ花ありて さくらさくら思いを残す

 

花よ花 汝この世にあと何度 汝の愛を教え給ふか

散りながら花は残っていてくれる 何に例えんその慈しみ

桜花 あともう少しと我に愛 届けてくれる愛深き花

はるかなる国に還るか桜花 はるかな国より愛を届けて

救いなき者いる限り花は咲く やさしき花の愛の荘厳

散りながら花はやさしくささやきぬ 我が愛いつも汝のそばにと

脆かりし人の心を知る花は 世にもやさしく人を包める

花の終 天地に淡い薄紅で 我を包みて歩ませ給う

やさしさよ 桜の花のやさしさよ はかなかれども豊かなりけり

さくらさくら 汝を追ってゆきたくて 肉を持つ身がうとましかりし

もうじきに汝を追って我も行く 花よ花よ我を忘るな

雪のごと 花は散るらん花の終 無二なる愛を人に教えて

ありがとう 散りゆきながら教えけり 花なる愛は世々にありしと

褪せながら遠のきながら花は告ぐ 汝を永久に吾は見守ると

花の愛 我永久に忘るまじ 全霊に咲き教えし愛を

花の終 消えゆきながら全霊に 永久の愛我に教えん

 

花の美は はかなかれども全霊に 面影残す永久の愛

名残り花 散りゆきながらその花で 人を包まん薄紅の愛

薄紅の色は天地に名残り花 ただやさしかるただやさしかる

花よ花 汝を引き止める術はなく また吾を置いて消えてゆくのか

薄紅の花よ最愛なる花よ 我を連れゆけ汝の国へ

花よ花 かすかに花の名残りつつ やさしき愛の面影残す

花の終 花消えれども聴こえてる はるかなる花の遠き呼び声

面影を残して花の消えゆくも 花との絆決して絶えまじ

花の終 吾はまた独り残されし 花の残像胸に残りつ

花色の夢を見ていた花の時 またも夢へと還ってゆきし

花よ花 名残りの花を降らしめて やさしき思い枝に残せり

まだかすか 名残りてくれる桜花 さくらさくら永久の交歓

はるかなる花の呼び声聴こえてる 汝の思い決して忘れじ

薄紅の花の思いに埋もれたし さくらさくら最愛の花

花のあと 寂しき我の足元に 何処より来れりひとひらの花

ゆっくりとさよならを告ぐ桜花 やさしきものとの別れはつらい

 

花のあと やさしき面影残りけり 夢への通いじ細くなりゆく

花国へ かすかに門は開かれて 我を導け我を導け

まだ名残る花は交通手形なり 花の国への花の国への

花びらは雫のように名残りたり 我を誘えよ迷いなく行く

花よ花 私の声が聴こえるか 遠く去りゆく汝の気配

花のあと 風の間に間のあちこちに 踊っているよ別れの花が

花の終 最後の花を降らしめて 我を包まん永久を契りて

花冷えの日に花に別れ告げに来ん 花国への門閉ざされにけり

花国へ道は閉ざされけりにしが やさしき気配名残りたりけり