谷村思亜のさくらうた

桜の歌が毎年たくさんできます。  #短歌  #桜  #谷村思亜

2022年のさくらうた

花よ花 咲き初めにける薄紅よ 悦びの時また巡り来ぬ

花よ花 咲き初めにける輝きは 宇宙元祖の喜びの時

愛らしき花の赤子の紅の色 もうじき夢の国がはじまる

花よ花 開き始めた夢の国 寒き弥生の風の間に間に

二つ三つ ほころび始めて桜花 汝の王国のはじまりゆかぬ

咲き初めし桜の花の二つ三つ 光の国の生まるる予感

桜花 愛しき花の生まるるは 悲しき人の満願成就

ほころびてほころび出して桜花 今年も我にほほ笑みかける

花よ花 咲き初めにける愛しさよ 永久なれと願う花なり

花咲けり つらき季節は終わったと 花はやさしく告げにけるかも

さくらさくら 薄紅の色麗しく なれの善意を示すものなり

花よ花 年に一度のこの時よ 春は奇跡の季節なりけり

花よ花 まぶしき色の薄紅よ 奇跡の色よ奇跡の花

いかなるも救わんと咲く薄紅よ さくらの花よさくらの色よ

救われぬ魂包む薄紅よ さくらの花はさくらの色は

やさしくて この上もなくやさしくて さくらの花の薄紅の色

花の咲く奇跡がこの世にあるのなら 生き継ぐ意味もあったのだろう

花の意志 生受くという事でなく 己の意志で花を咲かする

花の美はただただ善に基づきぬ この色を見よこの色を見よ

まぶしくて薄紅色のまぶしくて さくらの色はさくらの花は

花よ花 夢見る春の一刻よ 永遠のうち一回きりの

この上もなくやわらかき花の色 この上もなくやさしき花よ

この春も汝の色を焼き付けて 胸いっぱいだよ花よ桜よ

花満つる 風に揺れては桜花 やさしき意思を降り注ぎける

この上もなき薄紅よ桜花 汝の思いやさしく降るる

花なぶる風に揺れても桜花 救う救うと咲いて見せるる

桜花 咲けよ咲け咲け汝の色で 世界を染めて埋め尽くしてよ

桜花 汝のやさしその色で 世々をやさしき色に染めてよ

桜花 はかなき色はやさしくて 切なきほどにやさしき色で

花よ花 汝愛するこの思い 花は薄紅色に咲いて応える

桜花 全霊に咲く全霊に やさしき花の強き思いよ

桜花 満つれる今の幸いよ 薄紅の色幸いの色

花よ花 薄紅色の幸いよ つらき季節のあとに咲く花

花よ花 共にあれかし桜花 我が全生に咲き続けてよ

花よ花 薄紅色は告げにけり 天意はかくもやさしきものと

花よ花 爛漫の淡き紅の色 つかの間の花天上の花

薄紅の花の善意は強きもの 一刻なれど永久の色

花よ花 なれの善意は永久なれど つかの間の花つかの間の花

疲れ果つ者を誘う桜花 薄紅色の花の国へと

花よ花 やさしき色の薄紅よ 過酷なる世に稀なりし色

花よ花 見渡す限りの薄紅よ この上もなき浄福の色

花よ花 輝く淡き紅の色 愛と夢とを体現す花

花こそは愛ではなくてなんだろう 愛とは美し愛とはやさし

花よ花 一体誰が知るだろう 汝の強き愛の力を

花よ花 はかなかれども桜花 尊き花の善の強さよ

尊くて桜の花の尊くて その花の色その花の色

現にも夢を見るのか桜花 その花の色その花の色

尊くてその花の色桜花 やさしき花よはかなき色よ

これ以上一体何を望もうか 今桜花世に咲き誇る

愛せども愛せども尚桜花 花の至善は称え切れない

花霞 遠く近くに桜花 薄紅色の天の善意よ

やさしさははかないものか桜花 無二の善意よ我が浄福よ

花満つり満つれる今の幸いよ 夢見るようなつかの間の花

その色は幻なのか桜花 今桜花世に満つりけり

はかなくて桜の花のはかなくて やさしすぎるはその花の色

天意とは桜の花となって咲く 天意はかくもやさしきものぞ

癒しとはその花の色桜花 どんなに固き心にとっても

ほほ笑んでいるよ今年も桜花 その花の色その花の色

花色は永遠性をはらみけり その神秘なる花の善性

花よ花 どこにもゆくな桜花 心の花よ我が憧憬よ

花心 今年も満つりて桜花 無限の善意至高の善意

無限なる善意の花よ桜花 汝はかなき事を悲しむ

花の門 天へ続いているような 天に通じる花よ桜よ

労わってくれているのか桜花 その花の色花よ桜よ

花逝かば 私も散ってしまいたい 花を愛しすぎる心よ

花愛す心に添いて桜花 薄紅色の愛で満たせり

この春も花はたわわに愛に満つ 薄紅色の花の心よ

花よ花 薄紅色の天の花 現においてはつかの間の花

たおやかに散ってゆくのか桜花 万遍に愛をささやきながら

散るさまもやさしすぎるよ桜花 切なきほどにやさしすぎるよ

愛と善 それらにおいて桜花 汝の右に出るものはなし

万遍に愛を降らせり桜花 愛とはかくもやさしきものか

汝の散れる事こそ悲し桜花 切なきほどのやさしさが故

降る降れる桜の花の散ってゆく その存在で世に愛を告げ

悲しみをそっと慰撫するかのごとく 桜の花は降りしきるなり

降る降れる桜の花の降りしきる 薄紅色よゆくな消ゆるな

愛に満つ心降らせり桜花 至福の色よ薄紅色よ

ああやっと会えたねなれと桜花 奇跡の時よ奇跡の花

日を受けて輝く花よ桜花 輝く花の愛の豊かさ

汝は天に属する花よ桜花 至善至高のその花の色

降る花は愛の言霊桜花 汝は天の愛そのものの花

花よ花 やさしき色の花の陰 永久にあれ天意の花よ

花よ花 あふるる愛の汝の色よ 夢にも見まじ無二なる色よ

花咲きて 夢見る時よ桜花 幻の色幻の花

花揺れて たわわに愛を示しけり 稀なる花よ稀なる色よ

誘ってくれているのか桜花 花永久の花の故郷

どれほどに汝を頼っても桜花 花はやさしくほほ笑んでいる

我が魂の依りどころなり桜花 はかなきながら愛に満つ花

花よ花 散ってくれるな桜花 汝の愛を永久にとどめよ

汝の愛は花となりては桜花 底知れぬ愛はその花の色

底知れぬ愛を感じる桜花 その花の色言い表せぬ

花よ花 今日ぞ咲くなり桜花 我が永久を今にとどめよ

永久の色であるなり桜花 愛永久のものであるなら

永遠をはらみて咲けり桜花 むごき現に一刻の花

汝の価値は年々我に高まって 愛しすぎるよ花よ桜よ

花の元 死ねたらどんなにいいだろう 花よ桜よ我を容れてよ

花満ちて 花の王国展がりぬ すべてを容れる愛の国かな

誰がためのその花の色桜花 やさしすぎるよやさしすぎるよ

さくらさくら 憧れの色天の色 重なり重なる愛の色かな

花の陰 かほどやさしきものはなし 弱き者ほど花を慕えり

花陰や 弱きを包む強き愛 永久に救うとささやいている

花よ花 雨の中にも輝くは 汝の深き慈愛なるかな

さくらさくら 雨の中にもありけるは 救い切れない人を思わば

花よ花 雨の中にも薄紅の色ぞ麗し春の喜び

雨に打たれ 花散りゆかぬ桜花 むごきこの世の理なりき

これ以上 散り給うなかれ桜花 やさしきものを失くす悲しみ

やさしさの限りを尽くし花は咲き やさしき思い込めて散るらん

花よ花 なれをとどめるすべはなく 幻の色散ってゆかなん

花降りて 天地薄紅色となる 現は夢の王国となる

見納めの今日ぞ愛しき色の花 花はささやく冬を越えよと

万感の色ぞ薄紅色の花 これ以上なくやさしく告げて

花よ花 汝の色に包まれし 今一刻は我が救いなり

疲れ果つ者を慰む桜花 その果てしなくやさしき色で

散るなかれ 薄紅の花散るなかれ また一人吾を置いてゆくのか

薄紅の色よ名残れよ桜花 我が魂の憧憬の色

愛おしき薄紅の色桜花 いと惜しき色愛おしき色

花屋根の今日もありけり桜花 人を救えるやさしき色よ

そんなにもはかなかれども桜花 人の心を救いし色よ

はらはらと風に散れども桜花 愛は尽きじと名残りけるかも

こんなにも人の心に添う色は 二度となきもの桜の花よ

弱き人救わんがため桜花 かほどやさしく薄紅の色

薄紅の心やさしき桜花 愛す心に花はほほ笑む

花散るな 叶わぬ願いであるならば 花の国へと連れて行ってよ

輝ける光の花のまだありて 花の思いの強さを思う

この世には二つなき色桜花 痛む心を包み込む色

花森の今日もありける喜びよ 汝は己の価値知っているのか

さよならを告げつつ散れる桜花 幻となる幻の色

幻となるか幻色の花 汝の愛の面影残し

豊かなる愛を名残らせ桜花 ほほ笑みながら散ってゆくのか

とめどなく散りゆく花よ桜花 またそれはとめどなき花の愛

白昼に花降りしきる静けさよ 花終わりゆく事の悲しみ

薄紅はやさしさの色愛の色 愛を告げつつ花散りゆかぬ

汝と共にある幸いよ桜花 幸い色の花よ桜よ

こんなにも心深きに触る花は 他にはなくて花よ桜よ

花降りて花降りしきる今となり 愛する花の愛消えゆかぬ

花降りて花終わりゆく今となり 無限の愛が今消えゆかぬ

薄紅のやさしき色の消えてゆく 現に花ははかなかりけり

花よ花 見つめていたいいつまでも 心深きに触れるその色

花森や 花降りしきる花森や 弱き心にやさしき色よ

この世にて最もやさし桜花 その花の色散れるそのさま

花降りて 万感の今となりにける 忘れじの色忘れじの花

二度となき薄紅の色桜花 過酷なる世にはかなき色よ

咲く花はあまたあれども桜花 汝至高の花とぞ思ふ

まだ足らぬ 愛告げ足らぬというように 薄紅の花名残り名残れり

薄紅の花の思いの名残りけり 花の思いを人よ受くべし

こんなにもやさしい色があるなんて 花が咲くまで人は知らない

花よ花 至善至高の天の色 天なる愛はかほどやさしき

汝の愛を誰が受け止め切るだろう さくらよさくら愛の花かな

愛ゆえに薄紅色に花は咲き 痛む心を包むごと散る

やさしさの極みの色に花は咲き やさしさ極むさまに花散る

泣きたくて花の散るのに泣きたくて 愛色の花消えゆくつらさ

散り給うなかれ薄紅色の花 最も惜しきその花の色

花愛す心にそっと寄り添って 薄紅の花散ってゆかなん

至善なる花の心を失って 人はどうして生きてゆかなん

花よ花 花の心の現れしその花の色永久にあれ

はらはらと散りてゆかなん桜花 万感の胸万感の色

我決して忘れるものか桜花 汝と愛し合った記憶を

万感の思いよ今日ぞ桜散る やさしき色を名残り名残らせ

暴風に花惜しき事になりにける 花の思いがかすかに残る

散りゆきて 花の思いの遠のきぬ 遠のきながら愛告げにける

花よ花 名残れ名残れよ薄紅よ 最愛の花最愛の時

最愛の薄紅色の花逝かぬ 薄紅色の面影残し

花よ花 現に一時現れて 至福の色を与えけるかも

面影を名残らせながら桜花 やさしき色は風に散りゆく

花よ花 はらはらと散る薄紅の色ぞやさしき花の終かな

花の終 今日ぞまさしく花の散る 名残り惜しき美胸に刻めり

花よ花 煌めきながら花の散る 汝の心光なるかな

花の終 やさしき心名残らせて とめどなく降るとめどなく降る

花心 散りてゆかなん桜花 やさしき色を名残り名残らせ

無二無上 やさしき心桜花 込めたる色は無二にやさしき

やさしくて桜の花はやさしくて 花の終わりの悲しき景色

静けさよ 花の終わりの静けさよ 汝の心永久に忘れじ

芽吹き時 桜の花は消えてゆく あわいの日々に咲ける花かな

花よ花 名残りの花を降らしめる 薄紅色よもうしばしあれ

あえかなる薄紅の花名残りける 花の終わりを胸に刻まん

花よ花 別れの花を降らしめて 最後の力で愛を告げにき

花よ花 遠ざかりゆく遠のきぬ 奇跡なる美がまた夢となる

花よ花 別れの花を降らしめて 花の国へと還りゆかなん

花よ花 最後の花が降る降れる 花も別れの時を惜しむか

一つ二つ 最後の花が降りにけり 花の気配を名残惜しめり