谷村思亜のさくらうた

桜の歌が毎年たくさんできます。  #短歌  #桜  #谷村思亜

2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧

2022年のさくらうた

花よ花 咲き初めにける薄紅よ 悦びの時また巡り来ぬ花よ花 咲き初めにける輝きは 宇宙元祖の喜びの時愛らしき花の赤子の紅の色 もうじき夢の国がはじまる花よ花 開き始めた夢の国 寒き弥生の風の間に間に二つ三つ ほころび始めて桜花 汝の王国のはじまりゆか…

2021年のさくらうた

花の子のほころびい出ぬこの春も 春邂逅の日よ喜びの日よほころびて 喜びの時を告げにしか さくらさくら最愛の花花開き 光の色を称えにき さくらよさくらこの春もまた花を待つ 春の日和のうれしさよ 愛しき色に花はほころぶ二つ三つ 花ほころびて桜花 縁を告…

2020年のさくらうた

災厄の世を少しでも慰むるごとくに花は咲きにけるかも色のなき季節のあとに咲く花は 薄紅の花最上の色花よ花 春という名のつかの間の時に似つかわしくてその色春風や 花連れくると思うなら なんとうれしきものとぞ思うつぼみ紅く いよいよ花の生まれくる時ぞ…

2019年のさくらうた

花よ花 再びまみえる幸いよ 汝の色は幸いそのもの花よ花 つらきこの世に笑んで咲きほほ笑みながら散ってゆきける花初めて春を初めにし薄紅の花は桜となって開けり慈悲深き花よ桜の薄紅よ この春もまた愛を開けり我何度憧れ抜いた事だろう 桜よなれの薄紅色を…

2018年のさくらうた

さくらさくら 耐え得ぬものを耐えてきて 汝と会う日の信じ難さよ豊かさは花色の奥の愛の意よ そを告ぐために花は開けり花開く 固きつぼみのほころびて 世々を清むる意思ぞ生まるる人よ見よ 愛の色なる花の色 切なきほどのやさしき色を悲しみを救い尽くさんと…

2017年のさくらうた

花よ花 なれと相見る切なさよ 耐え得ぬ悲しみ耐えてきたから花待つ日 つぼみの中に眠れるは 広大無辺の花の心ぞ花の子の少しほどける春日かな花の意のやさしく寄せる花の夜 この春もまた花は生まれり花の意の漂う今日のこの時のかけがえのなさを人よ知るべし…

2016年のさくらうた

花の国 花の美さの向こうかな花開き鳥現るる日和かな枝々に花の子どもの赤さかな茜さす花の初めの光かな悲しみも恨みも痛みも苦しみも何も残さず滅ぶこそ善散る花は散り際などと思わずにあるがままとぞ散ってゆくのか花初めし花の気配の世にありて花の心の萌…

2015年のさくらうた

花の色 花の心のやさしかる 世に善あるを信じて咲けり花の色 この春も世に現れて 花の心を表しにける咲き初めて花の心の世々にまた現れ出ずる今日となるなり水色の花を呼びける御空かな花てふは神の降らしむ慈愛なり一瞬の間に間に花の咲き匂う 一年の間の秘…

2014年のさくらうた

桜開く 原初の光のごとき白泣かしむる美しき色のその花は悲しき心慰むる故やさしかる高次の色のその花はこの春もまたこの世に咲けりさくらさくら永久に咲け永久に我が魂の全天に咲け花の子に強き雨降るむごさかな救いなき者にもやさしきその花は天意の愛のや…

2013年のさくらうた

その色の世に咲き初めぬ桜咲くその色の世にある事のうれしさよ花は己も寿ぐごとし青空に花の心のほころべり一部二部花の心の咲き初めぬ くすくす笑いが聞こえている最上のやさしき色の咲き初めぬ 桜の花よこの春もまた真っ白く日差しを受けて花枝は天を称え…

2012年のさくらうた

この苦界地獄の世にも春は来て こぶし木蓮梅桃桜この世とは思えぬ色に花は咲き さくらさくら神秘深き美花前のこずえに鳥の宇宙かな見るごとにやさしき色のやさしさよ さくらさくらこの春もまたさくらさくら 汝の無二のやさしさは汝の無二のその花の色雪桜 薄…

2011年のさくらうた

青空に亡くなりし者を祈るごと花の命の咲き初めにける長き長き冬の終わりて咲く花の色ぞ切なきほどのやさしさ薄紅の花の作りし宇宙とはまぶしく輝く命の光紅色の桜の森のつぼみかな世の中に桜の花のなかりせば 春の歓び九割はなし淡やかにこぼし落とせるやさ…

2010年のさくらうた

寒風に一つ開ける桜かな耐え続け 忍び続けた者にこそ 花咲き乱る春は来るなり薄水の弥生の空にやわらかき春色の花ほころびにけり桜咲くベイビー色のブーケかな春だよと枝先の花は告げにけり 幾千の鳥を枝枝に乗せ露のごと枝先に花はほころべり 夢の刻まであ…

2009年のさくらうた

咲きいでし 桜に遊ぶ 小鳥かなやわらかき 心をほどく 桜かな現世の 憂さ忘れさす 桜花冬の日に 雪降るごとく桜とは 世に天変を現しにける桜花 そのやわらかさたおやかさ 汝の色は永久に麗し遠く近く 優しき色の続きけり 春ぞうれしき一瞬の永久何という色に…

2008年のさくらうた

枝に花 咲き初めし頃の 空の青桜咲き 光の国の 生まれいづ喜びの時 風景に桜あり花散らし 桜に遊ぶ スズメかな幾千の花 風に千々に揺れ 光も陰も愛の現し身一生に 一度あるかなきごとの幸よ 桜の開けるさまはなつかしき 空の青さと 桜かな愛らしき 花のささ…

2007年のさくらうた

桜咲け 現を誇れ 夢の使者桜花 咲いて奇跡を 顕せり桜咲く 世にやさしさの あるごとく桜咲き 薄紅の異国 現るる桜咲く 魔法の諸手を 差し伸べり四次元に 雪降るごとく 桜散る花の雪 時の形に 風が舞う祝福を 地面に落とす 桜花桜散り やさしい色の つむじ風…

2006年のさくらうた

桜咲く やさしい季節の 体現者町中に 桜煙れる 四月一日美しき 世界が生まる 桜咲く薄紅は 言祝ぐがごと 桜咲く風来る 桜のやさしき 花枝より幸せは 幻じゃない 花吹雪あら白や 桜の花と 昼の月 天と地の 間に永遠に 桜あれ桜咲く 1年の幸の 込められて花び…

2005年のさくらうた

梅桜 冬の祈りの かなえられ3部4部 咲いてやさしき 花の陰薄桃は この世の善意 桜咲く桜散る 煌めき金剛石のごと色も香も やさしき花よ 桜散る花びらが 別れにひとひら ついてこぬ千年の 人の世の間の悲しみを いかに見ゆるかただ桜咲く 山や花 パステル色…

2004年のさくらうた

三月の 氷雨つぼみに 冷たかろ 桜まだ 朝焼け色した つぼみかな 桜咲き 夢より美し 世はここに 夕焼けと桜 極美の絵のごとし 桜並木 鏡の中の 美し国 桜さくら 美のはかなさを 教えけり 桜散り 三千世界に 花吹雪 桜散り ピンクの葬列 行き過ぎる 年ごとに …

2003年のさくらうた

桜咲く 春の美しを 教えけり窓を開け 桜の風を 招き入る桜咲く やさしい色の ほころべりさくらさくら 四季は汝が色はらむ 薄紅の夢 あと何度会えるさくらさくら 一年一度の 天の色うつし世に 桜咲く日は 宴かな桜咲き ツバメが踊る 街の春寄り合いて 夕日を…

2002年のさくらうた

桜咲く 聞こえる頃の 別れかな愛という言葉を君からもらいし日 桜薄紅 雪柳白角曲がり 現る桜は 春の色桜並木 そろって立ちぬ 春の精 夕日陽に むらさきになりぬ 桜花小さな木も 春を誇りし 桜かな 世も夜も 桜のありし 喜びや桜樹の やさしい色の 木陰かな…

はじめまして

はじめまして。 谷村思亜と申します。 2002年から短歌を作りはじめました。 暗い歌を作る事が多かったのですが、桜の時期になると大量に桜の歌を詠んでしまいます。 そこで、桜の歌だけを集めたブログを作ったのですが、運営終了になってしまって。 こち…