谷村思亜のさくらうた

桜の歌が毎年たくさんできます。  #短歌  #桜  #谷村思亜

2022-04-17から1日間の記事一覧

2022年のさくらうた

花よ花 咲き初めにける薄紅よ 悦びの時また巡り来ぬ花よ花 咲き初めにける輝きは 宇宙元祖の喜びの時愛らしき花の赤子の紅の色 もうじき夢の国がはじまる花よ花 開き始めた夢の国 寒き弥生の風の間に間に二つ三つ ほころび始めて桜花 汝の王国のはじまりゆか…

2021年のさくらうた

花の子のほころびい出ぬこの春も 春邂逅の日よ喜びの日よほころびて 喜びの時を告げにしか さくらさくら最愛の花花開き 光の色を称えにき さくらよさくらこの春もまた花を待つ 春の日和のうれしさよ 愛しき色に花はほころぶ二つ三つ 花ほころびて桜花 縁を告…

2020年のさくらうた

災厄の世を少しでも慰むるごとくに花は咲きにけるかも色のなき季節のあとに咲く花は 薄紅の花最上の色花よ花 春という名のつかの間の時に似つかわしくてその色春風や 花連れくると思うなら なんとうれしきものとぞ思うつぼみ紅く いよいよ花の生まれくる時ぞ…

2019年のさくらうた

花よ花 再びまみえる幸いよ 汝の色は幸いそのもの花よ花 つらきこの世に笑んで咲きほほ笑みながら散ってゆきける花初めて春を初めにし薄紅の花は桜となって開けり慈悲深き花よ桜の薄紅よ この春もまた愛を開けり我何度憧れ抜いた事だろう 桜よなれの薄紅色を…

2018年のさくらうた

さくらさくら 耐え得ぬものを耐えてきて 汝と会う日の信じ難さよ豊かさは花色の奥の愛の意よ そを告ぐために花は開けり花開く 固きつぼみのほころびて 世々を清むる意思ぞ生まるる人よ見よ 愛の色なる花の色 切なきほどのやさしき色を悲しみを救い尽くさんと…

2017年のさくらうた

花よ花 なれと相見る切なさよ 耐え得ぬ悲しみ耐えてきたから花待つ日 つぼみの中に眠れるは 広大無辺の花の心ぞ花の子の少しほどける春日かな花の意のやさしく寄せる花の夜 この春もまた花は生まれり花の意の漂う今日のこの時のかけがえのなさを人よ知るべし…

2016年のさくらうた

花の国 花の美さの向こうかな花開き鳥現るる日和かな枝々に花の子どもの赤さかな茜さす花の初めの光かな悲しみも恨みも痛みも苦しみも何も残さず滅ぶこそ善散る花は散り際などと思わずにあるがままとぞ散ってゆくのか花初めし花の気配の世にありて花の心の萌…

2015年のさくらうた

花の色 花の心のやさしかる 世に善あるを信じて咲けり花の色 この春も世に現れて 花の心を表しにける咲き初めて花の心の世々にまた現れ出ずる今日となるなり水色の花を呼びける御空かな花てふは神の降らしむ慈愛なり一瞬の間に間に花の咲き匂う 一年の間の秘…

2014年のさくらうた

桜開く 原初の光のごとき白泣かしむる美しき色のその花は悲しき心慰むる故やさしかる高次の色のその花はこの春もまたこの世に咲けりさくらさくら永久に咲け永久に我が魂の全天に咲け花の子に強き雨降るむごさかな救いなき者にもやさしきその花は天意の愛のや…

2013年のさくらうた

その色の世に咲き初めぬ桜咲くその色の世にある事のうれしさよ花は己も寿ぐごとし青空に花の心のほころべり一部二部花の心の咲き初めぬ くすくす笑いが聞こえている最上のやさしき色の咲き初めぬ 桜の花よこの春もまた真っ白く日差しを受けて花枝は天を称え…

2012年のさくらうた

この苦界地獄の世にも春は来て こぶし木蓮梅桃桜この世とは思えぬ色に花は咲き さくらさくら神秘深き美花前のこずえに鳥の宇宙かな見るごとにやさしき色のやさしさよ さくらさくらこの春もまたさくらさくら 汝の無二のやさしさは汝の無二のその花の色雪桜 薄…