桜咲く やさしい季節の 体現者
町中に 桜煙れる 四月一日
美しき 世界が生まる 桜咲く
薄紅は 言祝ぐがごと 桜咲く
風来る 桜のやさしき 花枝より
幸せは 幻じゃない 花吹雪
あら白や 桜の花と 昼の月
天と地の 間に永遠に 桜あれ
桜咲く 1年の幸の 込められて
花びらを 踏まないように ステップす
四次元に 桜吹雪の 舞いのあり
花影や 何とやさしき 影でしょう
頭上にも 足元にも花 桜散る
雪のごと 香り立ちつつ 桜散る
桜散り 花の次元を 通り抜く
桜散り 思いの名残りの 白い道
白く散り 緑と紅の 桜かな
桜咲く 願いかないし色形 夏秋冬を越えてゆききて
桜木よ 君のやさしさうつくしさ 報いられてよ 冬を越し身は
在るものと 見つめるものとの疎通には ただ喜びが 桜開ける
目の奥に 心の奥に世の奥に 桜は咲ける 永遠の深くに
桜木の 美しさには無垢がある 無尽蔵がある無限がある
生かしめよ 桜の咲けるこの刻に永遠に黄泉でも現世にでも
我の死へ 向かう旅路の両脇に 見果てぬほどの桜あれかし
風吹きて 花びらたちに襲われる やさしき香りやさしきめまい
四月には 花の香りがあふれてる スズラン水仙梅桜桃
落下する花のごとくに淋しさは 紺の間に間に降り積もりゆく