谷村思亜のさくらうた

桜の歌が毎年たくさんできます。  #短歌  #桜  #谷村思亜

2017年のさくらうた

花よ花 なれと相見る切なさよ 耐え得ぬ悲しみ耐えてきたから

花待つ日 つぼみの中に眠れるは 広大無辺の花の心ぞ

花の子の少しほどける春日かな

花の意のやさしく寄せる花の夜 この春もまた花は生まれり

花の意の漂う今日のこの時のかけがえのなさを人よ知るべし

花の色 最も悲しき人にして最もやさし慰撫の色かな

花よ花 そのやさしさの尊さよ 苦界になれの展がる奇跡

花の意の広がる今日のうれしさよ 一年一度の奇跡の時よ

花風や 咲き初めにける花の意に包まれし世と今なりにけり

花よ花 花意は今世におわしけり 全ての悪を浄化する意が

花の意の今日ある事のうれしさよ 世の全きを花よ清めよ

花よ花 汝のやさしその色を全ての人の慰撫と咲かせり

花よ花 かくもやさしきその色を天と地の間に咲いて見すなり

花よ花 花の姿もその色もこの世に他に二度となきもの

桜花 ただやさしくてやさしくて 切なきほどの薄紅の色

花の意の永久なれと願うれど やさしきものの世にははかなし

薄紅の善意の色に桜花 この春も世を癒し清めり

桜花 この春もまた咲いて見す 天意はかくもやさしきものと

 

一年の人の悲しみ癒すため 桜の花は彼の色に咲く

花の咲く一刻の間の短さはやさしき人の稀なるに似る

ああ今世 やさしき花の色に染む 悲しき人の無二なる癒し

花は花は悲しき人に告げにけり 天意はかくもやさしきものと

死に瀕す者にぞやさしき花の色 そが最上のやさしさが故

さくらさくら 汝魔法のごときもの そのやさしさの稀なる不思議

誰の内にもあるはずのやさしさを桜の花は咲いて教えり

心細き者を慰むるために花は無上の愛に咲くなり

さくらさくらはるかに遠き花の色 遠き場所から来た愛の使者

人世から最も遠き花の色 人には決して届かじの色

悪意から最も遠き花の色 故に人から最も遠し

花よ花 そのやさしさよ称えても称えても尚無上の色よ

さくらさくら汝の在らぬ場所になど我は生きたくなしとぞ思う

凍え切る心を癒す花の意よ この世に無二の汝のやさしさよ

花の意のやさしく寄せる花の夜 我が全霊を憩わし給えり

さくらさくら我が闘争を汝こそ全て報いてくれる色かな

さくらさくら汝の色のなき時を我はどうして生きてきたのか

絶え間なく血流し続けた我が心 桜の花は救い給える

 

一年の全ての傷を桜花 その薄紅に慰撫しにけり

さくらさくら我が魂の故郷よ 我が魂の標の色よ

花よ花 至善のやさしその色は全ての不幸報い給へる

見る毎に光のごとき桜花 我が万年の願いの成就

花揺れて花の告げにし言葉とはあらゆる心救うやさしさ

さくらさくら ただ一刻に咲き誇り 汝のいぬ間は漆黒の闇

花屋根や 全ての悪を消し給う 人の望みの叶いし時ぞ

花よ花 汝のいぬ間の長き闇 汝と相見る時ぞ短し

さくらさくら 汝の今在るこの幸を誰に感謝を捧げん桜

こんなにも邪悪なる世に桜花 汝は未だ咲いてくれるか

花の意よ 救いなき我が魂を癒し尽くさんというかのごとし

花の心よ 救いなき世の人々をまた慰撫せんとする強き心よ

花よ花 吾が悲しみのために咲け 悲しき全ての人のため咲け

床しくて花床しくてやさしくて この世で最もやさしきものよ

花よ花 二度なきやさし花は揺れ 現にあらじ色を見すなり

花美し 闇の向こうに生まれ出ず 美とはこんなにやさしいものか

花よ花 花の無限の言葉とは無限に人を慰むるもの

 

その色でその美で人を慰むる 花の心は無尽の善意

花よ花 汝とともにいる今ぞ 他にどこにも行きたくはなし

さくらさくら 汝の咲ける一瞬は無辺宇宙の価値に等しい

なんという色であろうか桜花 至善至高の光の花よ

花の意の魂に添う花の夜 万年の闇抜けたる先で

花の意の闇の中にも在り給う 天意の降りし奇跡の夜よ

桜花 我誘ってよ花の国 この世に未練は一片もなし

花の夜が常世でなきの悲しみよ さくらさくら何故に短し

花の色 光のごとく輝ける 光のごとき花の心ぞ

花よ花 この世ならざる桜花 我を理解すもの他になし

むごき世に花の咲く間の短さよ 花は花らしこの春もまた

花よ花 あまりにこの世はつらすぎる なれに近似す我にとっては

花よ花 なれの道理で生きたくて 人の世界で生きられはせぬ

花よ花 豊かに降らす愛の色 やさしさはかくもたおやかなりき

花の愛 咲いて見すなりこの春も この世に慈悲の色を見すなり

花よ花 世界中の美を集めても汝の美にはかなわぬ桜

 

花の愛 深きに我は没したし この世に我のいる場所はなし

憧れの国が今世におわしまし さくらさくら心の花よ

神秘なる花の開けるこの夜ぞ 神秘に我を隠し給へり

意地悪き人ほど花を憎むだろ なれへの思い慟哭す花

奇跡なる花の今日咲く奇跡の夜 善とはかくも奇跡なるもの

愛と善 それが見えにしものならばそれは桜の姿そのもの

花国を現に一刻現すは天意を人に知らしむるため

花よ花 その咲ける間の短さよ 美しすぎるもののはかなさ

花よ花 夢にも見まじその色を愛ゆえに見す花の心よ

花よ花 汝の咲ける間の他に生きたくはなし花よ桜よ

救いなき我が魂を救い得るもの他になし桜よ桜

花を恋うほどにやさしき桜花 汝の永久なる場所にいきたし

悪意とは真逆なる意よ花の意よ 壮絶なるも世にぞはかなし

この世にて人は悪意に生きながら花を愛する資格のありや

花よ花 我が魂とこんなにも呼応すものの二度となきもの

花よ花 あふるる愛の色と咲き 何故に散りぬる何故に消えぬる

 

はかなくも花全霊の愛と咲き 全霊が故に散ってゆくのか

人の世に何故に咲きぬる桜花 憧れし者を連れていってよ

おぞましき人世と対極する花よ はかなくも何故世に現るる

己らしく全霊に咲け全霊に それが全てと花は言うなり

花よ花 人世の毒に侵されて我死なんとす汝の散る間に

花空や 天意の色を降らせつつ 忘るなと降る忘るなと降る

天辺に二度なき色ぞ桜花 無上にやさしきその花の色

薄紅の雪崩るる花の中にこそ我が魂を永久に埋めん

花吹雪 宇宙のごとき花色に包まれし今永久に永久なれ

花よ花 なれを失う風の夜 残酷な世の残酷な夜

花の夜 闇の中にも散りぬるを その花びらを追ってゆきたし

残酷な世に壮絶に花開き 一刻に咲きつかの間に散る

花の心 忘るるまじと花吹雪 只中にいて約す者なり

花よ花 なれを失う風の夜 我の涙を労わりつ散る

花よ花 我が憧れの花色よ 別れの言葉告げつ名残らん

花森や 人世になきそのやさしさよ 深き悲しみ慰むる色

さくらさくら 汝も我を忘れぬか 相思の時よここに留まれ

 

花よ花 もうしばしあれ吾とともに同じ次元に今しばしあれ

現には幻のその薄紅は床しき花の心なりけり

神世から来て神世へと還りたる 花とはきっとそんな存在

花色よ 現と最も遠い色 現にあらぬそのやさしさよ

現には永久なくて花散ってゆく 美のあり方を花は示せり

空を埋む やさしき色の花の色 その下を永久に歩ませ給え

花よ花 やさしき色に魅入らるる 魅入らる者を花は誘いぬ

この春も歌い切れない花の歌 花の値を歌い切れない

散りゆきぬ我が魂を包む花 永久へ永久へと散りゆきながら

永遠の薄紅色よ花色よ この春もまた消えてゆくのか

まちじゅうの花びらが風の中に舞う 花終わりゆく日終わりゆく日

枝に咲くも落ちてもやさし花の色 恋う者に花意を残しけり

花は花は 春つかの間の時に咲き 永遠性の善を示せり

花は花は 総意の善を風の中 揺れて揺らせて全霊に告ぐ

まだなれを慰めきれぬというように花は名残りていてくれにけり

花よ花 情けがもしもあるならば 我を率いていってくれぬか

汚らわしき人世からただ逃げたくて 花よ連れゆけ我を連れゆけ

 

花色にどうして人は生きられぬ はかなき運命だからだろうか

散る花や 落ちてもやさし花の色 花の心に包まれるまち

花影や やさしき心満つりたり 汝の他に何を望まん

花影や はかなくなってゆきながら 我を誘え永久の向こうへ

花色や 汝永久なれ永久ならば 美しき世である事なのだろう

花色や 汝の心忘るまじ 汝の他に世にはなけれど

花の門 我が逝くまであと少ししばし開いて待っていてくれ

散りながら色あせながら桜花 今一層の輝き放つ

新緑も他のどの花もいらぬ 桜汝と永久にありたし

花つむじ起きてぞ花の道となる 桜の花よ今しばしあれ

銀色の桜吹雪の今となる やさしき花が我に触れにき

人心となんと対象的だろう 桜の花のやさしき心

花の意のまだ名残りたる花の夜 花よ感謝を捧げ切れない

花の意は名残りながらもやさしかる そのやさしさで我を誘いぬ

花よ花 花の気配が薄れゆく 天意また地を去りゆきにけり

花よ花 連れゆき給えこの我も 世界で一番汝を愛す

 

花の終 追ってゆきたし我もまた 淡く薄れてゆけるその色

花の天 名残りの色を残しつつ 悪から人を守るその色

花名残り 面影だけをこの胸に残してゆける春の終かな

花の終 かすかに残る花の色 枝先に汝の心を残す

名残り花 日に日に寂しくなりにけり 汝の心忘るるまじと

花よ花 汝と会えぬ1年は最も長しまた会えるのか

花の声 遠ざかりながら聴こえ来ぬ 相思の花よ我が魂よ

この春も花は慈悲なる色見せて花の国へと去り行きにけり

花よ花 慈悲なる色を降らしめてこの春もまたはかなくも消ゆ

さよならを遠ざかりつ告ぐ桜花 置いてゆくなと慟哭す夜

花は花は わずかながらも残りたり 汝を連れてゆかんとばかり

花よ花 桜のようなほほ笑みを浮かべて我は汝を恋うるなり

花よ花 いまだ名残りていてくれる やさしき世界やさしき世界

花散らす憎き雨風吹く夜に世の残酷を思い返せり

花名残る日々や葉桜前の枝

暴風に花びら全て消え去りぬ

 

 

2016年のさくらうた

花の国 花の美さの向こうかな

花開き鳥現るる日和かな

枝々に花の子どもの赤さかな

茜さす花の初めの光かな

悲しみも恨みも痛みも苦しみも何も残さず滅ぶこそ善

散る花は散り際などと思わずにあるがままとぞ散ってゆくのか

花初めし花の気配の世にありて花の心の萌せ萌せり

花の声 花の心ぞ届きくる やさしき世界この春もまた

花よ花 その存在の美しさよ 世々に善意を知らしめるため

花の色 この春もまた現れて 桜の心無二に見すなり

花初む 生くほどつらき人世かな

花初む やさしきものははかなくて またたく間にも消ゆる色かな

花の意の世々に満ちたりこの春も 桜の精の妙なる心

春の度 花はその意を伝えんと甦り咲き甦り咲く

永遠の冬の向こうに咲く花は真の永遠性を具現す

花ありて万年の夢叶いけり 花よ汝の意を世に馳せよ

花ありて花の思いの寄せにけり むごきこの世に幻の間に

花よ花 汝の咲けるこの幸を無償に与ふ汝の善意

 

薄紅の善意の満ちる花の夜 やさしく深く大きく広く

ひとひらのはかなさほどのやさしさを花は無限に差し出している

見るほどに切なきほどにやさしくて花の意なりし花の色かな

悲しみの報いられんというごとく 無限の愛の花の色かな

花の意よ 共にありてよ永久に 現世に我のいる場所はなし

花の意の慰撫の無二なるやさしさよ 悲しき者に降りそそぐ愛

花咲きて 世は花の意に染まりたり 咲き初めから匂い立つ善

花の意の大気に在りしこの刻よ 善なる波動の世々に届けよ

さくらさくら 花の心をこの春も 惜しむ事なく咲いて見すなり

花開き やさしき色の花園を むごきこの世に咲いて見すなり

さくらさくら 現世に一刻咲き誇り 何処にゆくのか永久の色

花寂びや やさしきものを憎みしも 花はやさしく労わっている

花の闇 春の闇とは深きかな

花の意のやわらかく染む春の夜 やさしき色を世々に刻めよ

花の意のどこまでも染む春の夜 やさしき色の底知れぬ愛

現から最も遠き花色よ 現に生きる者を憐れめ

花の意の現に在りし花の時 人は知るのか花の思いを

 

ほころびて花の子どもの生まれ来ぬ 現にやさしきもののはかなさ

花初めて 光のような花の色 光のような花の心よ

花よ花 花の思いのやさしさよ 現にありては奇跡なる善

花の色 世にも人にもあるはずのやさしき色を一刻に見す

花の意は花の思いはその色が世々に満ちにし事とぞ思ふ

花の意は傷つきしほど深きほど 無二なる慈悲を与え給えり

花よ花 無二なる慈悲の花の色 天意の愛を教え給えし

花の意のどこまでも高き天なる意 至上至福の一回性の

現にはあらじと見えるその色は悲しみの果てに誘う花かな

春という季節の心表すはさくらさくらやさしきばかり

悲しみを隠して花はやさしかる 桜その美は切なからずや

花に風 吹くな散らすな花の色 むごき世の果て行かせ給ふな

花の意の現にありて呼びかける はるか遠くの花の国へと

弱き者 虐げられしこの世をば 花は慰むために咲くなり

花色の本当の愛を知る者は 癒され難き悲しみにある

花色のありえ難きを知る者は この世の愛の希少さを知る

花色を現の奇跡と知る者は全霊に花の愛を受け取れ

花色は天の慈悲なる証なり 天の許しに花は咲くなり

 

さくら色 現にあらじその色は 現に善のまれを示せり

花色の国は一刻咲き誇り 何を残すかむごきこの世に

花の意の永久なれと願うれど やさしきものは世に短くて

花の意の寄り添い給う花の夜 願うは花の心深くに

花よ花 汝への思い深きほど 労わり給う花の心よ

花を知るほどにやさしき桜花 あふるる愛を人は見るべし

さくらさくら 天意の愛を示す花 奇跡の時を人よ知るべし

花の門 続けよ続け永久に 我と契れよ永久の絆を

花よ花 我に諸手を差し伸べて 全霊に告ぐ全霊の愛

花よ花 寂しき夜にも在り給う 汝の善意忘るるまじと

花よ花 ひとひらごとにも込め給う 尽きる事なき汝の善意

静かなる夜にも静かな花の意の在りしこの夜のありえ難さよ

花の愛 尽きまじと咲く花の意よ 愛とは世々を清める強さ

花の咲く本当の愛を知る者は花の国への道を見つける

春色の夢にも見まじその花のやさしき色よ善のはかなさ

花屋根や 悲しみ全て包むごと 在る悲しみを包み給えり

花は花は 悲しみのために咲くのです 悲しき人のための幸い

 

花よ花 白き御園も散る花も 癒しの色はかほどやさしき

花よ花 二度とありえぬその色は 現におきて瞬時の限り

汝への慟哭すればするほどに 花は無辺の愛を応へり

花よ花 やさしき色のその国に連れゆき給う契るひとひら

花よ花 この世にあらじその色を我が魂は全霊に恋う

花の意の別れを告ぐる気配にも汝の果てなき善意のありて

花よ花 花の形もその色も汝の全て聖域の愛

花は来て花は帰るか花の国 悲しき人をほど慰めて

花の咲く奇跡を思え世の人よ こんな悪世に花の咲けるを

やさしさはどんな悪世もありえると聖なる花は全霊に咲く

花よ花 やさしき花の終なるの悲しみに我は慟哭すなり

花は花は消えゆきながら約すなり 焦がるる者との心の絆

花よ花 そのやさしさへの憧れを花の心は包み給へり

やさしさは世に一刻の花となり 面影だけを残してゆけり

愛こそは尽きぬ尽きぬと告げながら 桜の花は咲いて見すなり

花よ花 奇跡の色を垣間見せ 何処へ去りぬ跡形もなく

 

血塗られた世々に何故咲く桜花 人智を超えた汝の善よ

花国よ 我が魂を留め給う 人世は我に残酷すぎる

さくら色 最も遠き色なりき 現の世からむごき世々から

花の意の薄れてゆきつ名残りける 花よりの意を忘るるまじと

花よ花 疲れし魂を包めかし 花意に我を滅し給へし

花よ花 いかなる何を信ずべし 汝の善よりいかなる何を

我が全て報いしものは他になし 汝のその意その花の色

憧れる者を誘へ桜花 この世ならざる花の国へと

花よ花 名残り名残りて労われり 尽きる事なき汝の善よ

煌きて煌きながら花の散る 汝の国を表している

花森や 追ってゆきたし我もまた 汝の帰る花の故郷

疲れ果つ者を桜は誘いぬ 慰めはもういらない者を

桜花 我が魂の故郷よ 花は標の花を落とせり

花の意の名残る気配のやさしさよ 汝の善が永久なくて何

花の意は深く深くに誘いぬ 永劫なりし汝の善意

果てしなき宇宙の全て探しても 桜の善はたった1つの

 

花は花はこの世に何故に咲きにけり 奇跡を示す価値のありしか

花よ花 尽きる事なきやさしさを尽きる事なく降らせ給へり

花よ花 汝の心探せども 今一刻の他にはなくて

花よ花 ひとひらごとに込め給う 汝の愛の計り知れなさ

花よ花 そのはかなさもその色も 計り知れない汝の心

やさしさはどうしようもなくやさしくて 桜の花の悲しいほどに

花よ花 愛する心止められぬ そのやさしさですべてを報う

癒されぬ心をほどに桜花 花の全意で報い給へり

花よ花よ 薄れてゆける花の意よ この世のどこにもいなくなるのか

花よ花 やさしき色は幻か むごきこの世に二度となき色

花の色 現における幻を 苦しむ者ほど愛するだろう

花よ花 汝はかなきものなれば 我もはかなくなりたく思う

花の意よ はかなきもののやさしさは 神意のごとき深さなりけり

花の意は薄れてゆきつ届きけり 愛する者の心深くに

花の愛 深遠なりし大きさよ 我が憧れも忘れ給ふな

花の愛 焦がるる思い包み込み なお愛注ぐ神意の愛よ

 

花よ花 薄れてゆけるその色を 我どこまでも追いかけてゆく

花よ花 そのやさしさのやさしさよ 人の理解の及ばぬ善よ

世の毒気からなんと遠い色だろう さくらさくら何故に世に咲く

花よ花 散りぬるさまのやさしさよ 癒しの色は降り募りける

花の愛 降り募りける奇跡をば どれほどの人が奇跡と思う

花の愛 未だ名残れるこの夜を 心千切れるほどにうれしき

花の意よ 汝薄れてゆくならば 我薄れ得ぬ事ぞ悲しき

花よ花 汝の消えてゆくならば 喪失に我が心死ぬべし

花は花は春また咲ける約すれど 花消ゆ悲しみあまりに深し

花愛すほど花の消えゆく悲しみよ その悲しみを悼み降りつむ

花の意よ まだ名残りける汝の愛よ そをなくしては我は生かれぬ

花よ花 ほほ笑みにける吾に我に 現におきて幻の愛

さくらさくら 散りゆきにける花びらは 切なる癒し込められている

花よ花 無上至善の花の木よ 悪世見捨てぬ至上の善よ

どの人にも愛を降らせる桜花 神意でなくてなんであろうか

花よ花 消えゆきながら全霊で 汝を恋う者にほほ笑みにける

花よ花 連れゆき給へ花の国 薄れ薄れる汝の気配

 

薄れつつ汝はその意を伝えんと 渾身の花の気配を残す

花よ花 全霊の汝のその善を 現が故にかき消してゆく

花の愛 悲しかるべき現には 幻の美となってはかなし

汝の善は至高が故に現には はかなき花の姿なるべし

花よ花 幻の国に消えてゆく 花の思いをそっと残して

花びらの1枚ごとに込められし 愛とはなんと至善なるべし

1枚の花びらよ心の全て連れてゆけ どこかに汝と去ってゆきたし

花の国 扉の閉じるその前に 我が魂を受け入れ給え

さくらさくら 消えゆきながら吾が心 汝との思い疎通を信ず

花よ花 我が魂の行き先に 標の花を落とせ落とせよ

2015年のさくらうた

花の色 花の心のやさしかる 世に善あるを信じて咲けり

花の色 この春も世に現れて 花の心を表しにける

咲き初めて花の心の世々にまた現れ出ずる今日となるなり

水色の花を呼びける御空かな

花てふは神の降らしむ慈愛なり

一瞬の間に間に花の咲き匂う 一年の間の秘密の時間

目覚めたる桜木の思いふくふくと予感の満つる並木道かな

咲き初めし花の心の二つ三つ 世に光なる春を報せり

紅色の花のつぼみを携えて もうじき花は咲き満つるなり

指先の光れる聖者の手のごとく 桜の花は咲き初めにけり

花よ花 汝の心の大きさよ 最も遥けき色の薄紅

花の色 やさしき色の世にありて やさしき人の心安かれ

何故に その色に咲く桜花 人世に最もありがたき色

花の色 無限無数の花びらよ 汝の心満ちよ満ちよと

花の雨 やさしきものの散りてゆく この世の無惨この世の無常

ゆっくりとやさしき花は消えてゆく この世ではないどこか遠くへ

さくらさくら 名残りの色もやさしかる 最もやさし意思を持つ花

恋うほどに桜の花は与ふなり 無尽の愛を花の心を

 

花の雨 花降る今が永久ならば 消ゆる事こそうれしかりけり

花よ花 やさしき色を恋う者に 降らせ降らせよ幻の色

人の世の悲しきほどに桜花 汝を慕う者に尊し

花よ花 奇跡の色の薄紅よ 世の悲しみが深きがほどに

人世から最も遠し桜花 雪の中にもただ白く在り

花の色 雪の向こうにまだありて 別れの言葉叫ぶがごとし

花の終 花の国へと霞みけり

花の終 名残れ名残れよ淡き紅

白き国 名残りの花は展げけり 愛と善とを忘るなかれと

花よ花 悲しき人を慰めし大きな愛を伝えんと咲く

花よ花 地上は未だ赦されて 汝の色をあと何度見す

花の終 花はまばらに名残りつつ 無二のやさしき気配静けし

名残り花 鳥の寄り来る梢かな

淡あわと花の魔法が解けてゆく 世にありえなき色は還りぬ

夕焼けの色の輝き 名残り花

花心 上下左右に花の終

 

己の死よりも悲しき花の終

花の終 花を数えていたい夜

どれほどの苦難を越えてその色か 花は至善の姿示せり

花の道 つかの間の夢終わりけり 花散る梢に鳥は集いぬ

花よ花 我を汝は知りにけり 他の全てに殺されながら

花よ花 最後の花を落としけり 汝の国にいかに行くらむ

花よ花 忘れ形見の花びらの舞い落つ中にモンシロチョウ飛ぶ

2014年のさくらうた

桜開く 原初の光のごとき白

泣かしむる美しき色のその花は悲しき心慰むる故

やさしかる高次の色のその花はこの春もまたこの世に咲けり

さくらさくら永久に咲け永久に我が魂の全天に咲け

花の子に強き雨降るむごさかな

救いなき者にもやさしきその花は天意の愛のやさしさを見す

桜萌ゆ 春の嵐に猛られつ

憂い世にこの春もまた花は咲き やさしき言葉表している

この春も魔法のごとく花は咲き 奇跡と美とを世に教えけり

やさしさよ桜の花のやさしさよ 永久に汝の色を求めり

祝福の時短しというごとく 花の命の短き事よ

花咲きて花の輝き風に揺れ この世を善に浄化している

花に鳥 厳しき冬は過ぎにけり

絶え絶えの息のながらにたどり着く 桜の咲ける四月一日

今人は幻の世におわしける 今桜花世に咲き誇る

やさしさのありさまを示すその花は汚れなく咲き汚れなく散る

寂しさと悲しみの中にいる人にほほ笑むごとく桜は咲ける

その花は誘っているのかこの我も 花の国への七日の扉

 

桜花 今世にありて天意なる花の心の感じらる夜

桜満つ この世にはかなきものこそ美

善意なる人の励みとなるがごと 花は至善の色に咲くなり

愛ゆえのやさしき姿その色に 桜は咲けりこの春もまた

花よ花 清らかなりしその色は天意の愛に全力で咲く

花森のありてうれしきこの今日ぞ 至善なる美を花と咲かする

さくらさくら 永久に汝を恋い給う やさしき色よやさしき花よ

花よ花 この世ならぬやさしさよ ありてうれしきものぞはかなし

花の国 続けよ続け永久に 幻の時つかのまの時

花よ花 永久なる美を一瞬の春のひと日に現するなり

花よ花 あふるるばかりのやさしさを惜しみなく見す悲しき人に

花の色 薄紅は無垢の輝きよ そのやさしさよ世に満つるべし

桜咲く 奇跡の日々の続きけり

今この世 花のやさしき気配にて 清らかな時が流れている

花の色 切なきほどのやさしさは切なきほどのはかなさなりき

花の色 無二の色なるやさしさよ なれに報いるものなどなくて

 

花森のやさしき色のふところは人の痛みを包むがごとし

桜花 汝が咲ける日があらば 全ては報いられるがごとし

見るたびに心を打つ美よやさしさよ 桜の花よ桜の色よ

花遊び 雨と風とに褪せながら

さくら色 今世にありて天上の美が今この世にありしばを見よ

桜花 今世にありて何世の願いの叶いし事かと思う

桜花 ふしぎな花よこの世には似つかわしくなき至美なる花よ

天と地の架け橋のごとく咲く花は天意の愛の色に咲くなり

やさしさと愛の極みのその色はさくらさくら天上の花

桜咲く春のひと日よ薄紅は現と夢の境目の色

怖ろしき艱難の冬を乗り越えて桜の咲ける今日のありしか

花空や 無尽の数の花びらは無尽の愛の色の薄紅

透き通る清らな色のその花は天の無尽の愛を教える

これ以上悲しい思いはさせまいとばかりに花の屋根のやさしさ

桜花 静けく散れる夜更けかな

花の散るひと降りごとに我が胸も痛める春の静けき夜更け

 

風よ風 連れてゆくのかこの春も やさしき花をやさしき時を

今この世 花の気配がそこはかと花の心の漂いし夜

花ありて花の心に包まれて眠る至福を何に例えん

花よ花 何万遍も我は告ぐ 汝が咲くを何世も恋う

花ある夜 心の耳を澄ますれば いつでもそばにと花は言いけり

眠りても醒めても花のある日々よ 冬の向こうの浄福の日々

人智には知れぬやさしく咲く花は至高の愛の花とぞ思う

花ありて 今のこの世のかけがえのなさを思えり桜の花よ

桜花 人の目に見ゆ現世の最上の美よ至高なる美よ

薄紅の花日を受けて輝けり 美しき国の一端を見す

花の色 その果てしなきやさしさは無尽にあふるる愛のやさしさ

桜花 世に短くはあまりにも美しすぎて花というにも

今空に花の次元の広がりぬ 誰にも汚せぬ不朽のやさしさ

花屋根よ 続けよ続け永久に 我が満願はただその1つ

花のある美しき日々が去りゆきぬ また我はまた喪の日を過ごす

我が生の悲しみ全て報いても なお美しき桜花かな

宇宙中 探せど至善至高なる美とは桜の咲けるその様

 

美しき花は何故咲きにける この世に無二の薄紅色に

その花は全霊を込め咲きぬれば 全霊に生く者を慰む

夕月の暮れかかる空の桜かな

その花は人が絶えても咲くだろう 至美は宇宙を貫くなれば

花ありて 世は美しき国となる なれなき場所に生きたくはなし

花ありて 花の心の薄紅の気配が世々に漂いし夜

花よ花 花の心の清けさよ 世々を清めるために咲くのか

花よ花 無償の至美を表して 世々の汚れを浄化している

花空や その薄紅のやさしさはつらき心を包み込む愛

花散りて花の次元に包まるる その一隅になりたく思う

花よ花 この上もなきやさしさをこの上もなき色に咲かする

花森よ この憧憬が道となり 汝の国へいつか行けるか

美しき花は散るなり美しく やさしき色の色そのままに

花の国 小鳥の国となりにけり

気づいたり我が最上の幸福は桜の花と共にある事

花よ花 ゆっくりと散ってゆきながら 我が存在を慰撫せよ桜

夕暮れに溶け入るような桜かな

天意をば春一刻に咲かしめて 花は天へと還りゆくのか

 

桜花 天と地上を結ぶ花 神々しくもやさしき色で

褪せながら花ある事のうれしさよ 天の無尽の愛は尽きぬと

散りながら花の心の語り来ぬ 地にやさしさと愛あれかしと

散り花はそっと差し伸ぶ手のごとく 母なる天の慈愛のごとき

花森の今日もありてぞうれしかる 永久なる国を一刻に見す

散るさまもあまりにやさし桜花 愛そのものの花とぞ思う

花のある今のこの世の美しさよ 花の心を世々に満たして

天と地に薄紅色の花道よ 我よ消え入れこの美しさに

さくらさくら そのやさしさよやさしさよ 汝のいぬ悲しみどう埋めるべし

やさしさは何故現世にはかなしか 桜の花よやさしき色よ

憎き風 やさしき花をいたぶれり

桜花 汝の愛だけ欲すなり

少しずつ少しずつ花の消えゆく日 花と心に鐘は鳴るなり

花ありて 最も美しき時の満つ

称えても称えてもなお美しく 花は咲くなりただ一刻に

夕闇に陰もやさしき桜かな

花ありて 花の心の渡り来ぬ そっとやさしく慰撫するごとく

 

この世にて最もやさし花は咲く 世に慰めと救いありしと

花国のまだありてまだうれしかる 慰むべきがありしとごとく

花のある今のこの世の美しさのかけがえのなさを人よ見るべし

やさしさの稀有なる事を示すごと 花の命の短き事よ

ちらり降りはらはらと散る花びらはその空間を清めるがごと

花の時 一年中の幸が今込められていし桜の色よ

花次元 続け続けよ永久に 永久なれと願うものぞはかなし

何人の愛が汝を報いしか 桜の花よ美しき色よ

去るさまもあまりにやさし桜花 やさし思いを降らせ降らせつ

何処より来たのかやさし花の色 全て流転と告ぐかのごとく

憧れのあまりに願うはただ1つ 花なき場所に生きたくはなし

花森よ 我が魂のふるさとよ 春ごとに増すなれへの思い

名残り花 長じた子案ず親のごと 労わるように散ってゆくなり

花愛す人の心に応えんと花は無尽の愛を咲かする

花よ花 やさし姿の名残りつつ別れの言葉我に吹かせり

我が愛をやさしき花は受け止めてうなずきながら散ってゆくなり

花の謎 人の心の謎よりも神秘なりけり花の心は

 

花よ花 今日は別れの日なるるか 荒ぶる風に花吹きすさぶ

大きなる悲しみと共に我々は散ってゆくのだ花のごとくに

花の陰 やさし面影とどめけり

はらはらと花の心の地に残り

花びらの道じゅうに舞う花の終

花よ花 別れの言葉花びらに乗せて告ぐ日よ万感の日よ

天に地に花のやさしさ残りけり 愛しき世界の消えてゆける日

花褪せつ 花の心の残りけり

花の風 やさしい色の別れかな

花の空 名残りの花の白さかな

汝なき寂しき日々をいかに生く 薄紅色の花に問うなり

はかなかる薄紅色のやさしさよ 散りゆくさまも花は花らし

花びらのついと別れの言葉かな

花散りて やさしい色の吹きだまり

我が思い 今年も花に告げにけり 花はその美で我に応えり

我はただ血を吐くために生まれけり 誰にも救えぬ摂理なりけり

花よ花 我が魂の行く道を誘ってくれているのだろうか

 

花逝く日 かすかに聴こえし花の声 花との絆心に留む

花あともやさし色とぞ名残りけり 花の無尽の愛は永久

暴風に花は二日もなぶられつ 枝先にやさしき色残すなり

花の陰 やさしき形見となりにけり

枝先に淡く残れる花びらは 花の切なき別れの言葉

花の国 名残れる色のやわらかき世界を感ず者に見すなり

花のあと 美し世界の名残りけり

何処より花びらの降る花の終

無情なる風が吹くのか花の終

花のあと 夢の世界は名残りけり

ああ四月 薄紅色の日和かな

薄紅の水玉の道 花のあと

そよ風に花降り残る日和かな

山の春 湖の口に花の門

花の屋根 名残りに小鳥飛び交えり

葉桜や 花の姿の緑かな

 

2013年のさくらうた

その色の世に咲き初めぬ桜咲く


その色の世にある事のうれしさよ花は己も寿ぐごとし


青空に花の心のほころべり


一部二部花の心の咲き初めぬ くすくす笑いが聞こえている


最上のやさしき色の咲き初めぬ 桜の花よこの春もまた


真っ白く日差しを受けて花枝は天を称えるごとく輝く


咲ける咲ける枝の先に花開きける はかなく美くおわしにける


さくらさくらありえぬほどのやさしさの色に一刻世を染めにける


花に雨 古の日に続くごと 薄紅の森床しく煙る


桜花 最も花らし花なりき 花の咲く時その花の色


やさしくてただやさしくてやさしくて桜の花の心根の色


桜木の枝から雪崩れる薄紅の色ぞやさしき奇跡なる刻

 

華やかな色を展げし桜花 天なる色の美とぞ思ふ


こんなにもやさしくかほど美しく 花の咲きたる時のありけり


無限なる苦しみをへて巡りたる 桜の花のふたたび咲く日


花の屋根 夢色の国現るる はかなきものの色のはかなさ


万金の値以上の奇跡とは 桜の花の展げる色ぞ


世にありてうれしきもののまたとなし 桜の花よ無二なる色よ


花の咲く七日以外の日常のなんと過酷な事ぞと思う


日常の過酷を打ち消すごとく咲く やさしき花の強きやさしさ


やさしさはめったになくて美しい 桜の花を見上げて思う


花の咲く時よ無二なるこの刻よ 永遠性を表しながら


ありとあらゆる時空を探してた さくらさくら汝の色を

 

何もかも全てこの世を失せれども 桜汝は永久にあれ


この胸の最も高鳴る時なれり 桜の花の展がれる時


幾億の無数の善意春の時 花の姿と現れにけり


霧の空 桜の花があるならば 他のどこにも行きたくはなし


さくらさくらこの苦しみに耐えてこそ汝と永久に邂逅すべし


夢の国 花の開きて現るる 世の苦しみを慰むごとく


花ありて花のささやきそよぎくる いかなるものにも代えがたき時


憧れの色は今年も咲きにけり さくらさくら永遠の花


いかなるの色より麗しその色はさくらさくら慈愛の色


現より最も遠きその色は世につかの間の花と咲きける


花の満つ時よ春の一刻よ 人を憐れむ時節なりけり


輝ける薄紅色に花は咲く 美しすぎるもののはかなさ

 

幻の国のものたるその色は七日ばかりの花と咲きたる


あえかなるつかの間の時に咲く花はふれてはならぬ神聖の色


祝福のあふるる雪崩薄紅の花は豊かに世に満つるなり


清らかな祝福の花咲きにけり 何故そんなにも心を込めて


いずこよりやってきたのかその色は桜の花よはるけき色よ


薄れゆく花の記憶の切なさにどうして生きていかれるだろう


花の空 鳩胸高く 飛翔せり


ありがとうやさしき花よどこまでも夢にも見まじその麗しさ


花の国 七日の美を世に現せり パンドラの箱の希望のごとく


一生の人の苦しみ報うごと 信じ難き美花は垣間見す


夢の時 夢色の花咲きにけり 夢という美が今おわしける


重なりてなおもやさしき花の色 淡く切なきものとぞ思ふ

 

花の傘 これほどやさしものあらば 人は安けく生きていけるに


桜花 ありてうれしき最上の花よ最もやさしき色よ


花の色 世に短くは世にあらず はるけき国の借りものの色


世に桜 人の心に愛あらば 天の願いの成就と思う


花の門 続けよ続け永久に その下を永久に歩ませ給う


幻の日よ幻の花の咲く 天意の降りし一刻の時


天の国 我らに見せたるその花はこの上もなくやさしくそよぐ


さくらさくら 天は我らを見捨てぬとこの春もまた花は開ける


冬を耐え咲きたる花の美しさはかなさ故に人を泣かしむ


春色の花の国まだ世にありて 夢にすら思いがけなかった日


薄紅の花世にありて春という幻の日を表している

 

花の色 永久なると思いたし この世にはかなきものこそ永遠


桜色 汚れも知らぬ薄紅の色よたった1つの色よ


花の森 空を埋めにし薄紅よ 世々の全てを埋めよ尽くせよ


あせながら気づかうように花は逝く 労わるようにほほ笑みながら


花の国 帰ってゆくのか花はまた 花の心を今年も知らせ


その色もその花姿もやさしくて 無上の花よ無上の時よ


花あらば世は幻の国となる 神秘なほどのやさしき色で


現世に花散る事の切なさよ 切なきほどの美しさゆえ


さくらさくら 我が願いはただ1つ その色の中に滅す事なり


人の生く悲しみ慰むためならば 桜はかほど美しく咲く


万遍に別れのことば告ぐごとく 花はやさしき花落とすなり

 

世の裏にこのような色があったとは さくらさくら神なる愛よ


花びらの形も愛し桜花 次はどの世に愛を伝える


散り桜 淡き香りの立ちながら 天地四方は薄紅の雪


花いかだ 花の嵐に襲われて 花吹きだまり 桜の終


桜まだ薄紅色を輝かす 生きとし生けるものへの賛歌


限りなく真白に近き薄紅の煌きながら花は散るなり


お別れのことばもやさし桜花 小さく降らす愛のささやき


やさしさの傷つく様を見るようで 名残り桜は胸痛むなり


ゆっくりと幻の国に帰りゆく 桜よ今年も愛を伝えて


薄れゆく様も妙なり桜花 汝という美を永久に称えん


薄紅の雪のごとくに花は降る どんな嘆きも包むがごとく

 

汝の色をいかなる色より愛すなり さくらよさくら命も捧ぐ


暗雲の前に桜は輝けり 幸福の国を示すがごとく


淡やかにさくらよさくら消えてゆく 無尽の愛を降らせ降らせり


花よ花 夢の国への入り口よ さやけくやさし幻の色


山桜 共に吹かれる春の風

2012年のさくらうた

この苦界地獄の世にも春は来て こぶし木蓮梅桃桜


この世とは思えぬ色に花は咲き さくらさくら神秘深き美


花前のこずえに鳥の宇宙かな


見るごとにやさしき色のやさしさよ さくらさくらこの春もまた


さくらさくら 汝の無二のやさしさは汝の無二のその花の色


雪桜 薄紅と白の差はあれどこの世ならぬ美 世を染めにける


悲しみの深き人ほどその花は切なきほどにやさしく咲ける


日を受ける花も陰りになる花も 永劫のうちまたとなき様


梅こぶし散りゆく今日の真昼日の青空の中 桜満つらん


清らかな愛と清らかなる美とは桜の花の咲けるその様


花の陰 花の光ぞ美しきめでたき時よ 桜開ける

 

永劫のうちに命が生まるよに 桜は春の一瞬に咲く


花愛す人ほど悲しきこの世界 美と悲しみは近似している


無二の色 花の展げるこの今日は無二なる時ぞ 春のたけなわ


何千度生まれ変われど会えぬなら無意味な事よ 桜の花よ


特別な特別な夜が進行す 今桜花世に開きけり


幻の夢の向こうのその向こう 桜の花はそこから来たり


万花と生まる今年の桜かな


万節の分の値のその花に願うは一つ永久にあれ


花の陰 これほどやさしきものはなし 見えないはずのものの現われ


どれほどにつらき思いに耐えてきてその色に咲く桜の花よ


我が道の両わきに桜咲かあらば 無限無上の歓びなりき

 

やさしさのはかなき事を示すごと 花は咲くらん夢の間に間に


人々の日々から最も遠き色 桜咲くらん永久の刹那に


春という季節はさくら色してる やさしく淡く人を包めり


困難の果てに忘れしその色を花はやさしく咲いて示せり


幸というはかなきものの事のごと 桜の咲ける時のはかなさ


切なさと美とやさしさの極まれるその花の色 桜花咲く


命いっぱい生きる者ほど愛するは命いっぱい咲く桜花


耐えられぬ苦しみの果てに咲く花の耐え難きほどの美しさかな


どの花も決してもたぬその色はさくら桜やさしき限り


やさしさの舞踏に人誘わるる この春もまた桜咲きける


一年に七日ばかりのその花は命の限りやさしさに咲く

 

悲しみと悲しみとの間におかれたる日のごとき色 桜の花は


どの胸も焦がるるほどに希求する色に桜はこの春も咲く


やさしさの至上の色のその花は この春もまた愛を告ぐなり


その色の中にあふるる愛を込め美しすぎる花は咲くらん


我は今さくらの国の中にいる 何もいらない命も何も


限りなく限りなく咲け桜花 世々に展がれその美しさ


その色の中に愛を探すなら 求むる以上に花は応える


花なくて寂しすぎる日々だった花ある幸を表しきれず


邂逅という名の奇跡この春もやさしき花と相果たすなり


花天井 花永久にあるならば 美しきもの永久ならば


花と生き花と眠れるこの今日の深き喜び桜咲く時

 

花流る 桜らしさを貫いて


花の色花の気配の世にありて浄福なりき春の一刻


今この世 花の世界に包まれて 至上至福の時が流れる


美しきものとはきっと悲しみの向こうにありぬ 桜開ける


桜木の切なきほどのやさしさは春一刻のその花の色


百花繚乱 今年の春のめでたさよ 何を慰むための祝祭


苦しんで苦しみぬいた者にほど 狂おしきほどの美を花は見す


慰めと祝福のまだ許されてこの世にありぬ 桜花咲く


この世とは思えぬ色と景色なり 桜の花の咲き誇る世は


花の陰 続けよ続け永久にその下を我歩ませ給う

 

上下四方 桜の花に囲まれて思いもかけぬ受福の刻


そちこちに立ちて桜は春を告ぐ 人々に春が来たを寿ぐ


春という人を慰む季節には人を慰む花の咲きけり


一年に七日の花に会うごとく人よ人との邂逅をなせ


この春も花ふところに入るらむ 在る事の幸今だけ思う


花と鳥 好きなものだけに囲まれて幸福すぎる時が過ぐなり


一年中思い焦がれた時が今さくらさくら桜咲くらん


花愛す思いは年々深まって同体化できたならいつか


花よ花 その色姿に大きなる愛いっぱいに表されたり


花房の光り輝くその様を忘れてしまう事の悲しさ


長き冬耐えし者らを称えんとかほど桜は美しく咲く


悲しみを最も慰む色なりき さくらさくら天意のごとき

 

さくら色 存在するにはこの世とはあまりに険しきものとぞ思う


その色にこの世の汚濁引き受けて流るごとくに花は散るのか


花びらのひらひらと舞う町中に惜しき季節の過ぎてゆくなり


桜花 言い表し難きその色は言い表せぬほどのやさしさ


花の国 無尽蔵なる花びらの一つ一つに愛込められて


この世にはこのような美が隠されてありしか桜神秘の花よ


これほどにやさしき花は他になし 悲しき胸にほどぞ染む色


忘れじの色に桜は咲き初めて無数の事を表している


その色は最も覚えていたい色 人世と最も遠き色なり


花ありて喜び色の時は過ぐ万物の心慰むる色


花よ人は汝を理解せぬままに 汝は今年も散ってゆくのか

 

深く深く花の心に入りたし 焦がれた色にそう焦がれてる


花ありてなんと慰む事だろう 春という名の夢の顕現


悲しみも不安も痛みも苦しみも全てを花が報いてくれた


花咲きて我が満願は成就せり 真冬の向こうにありし浄福


花の国 雨の向こうにまだありて 一刻も長くこの世にぞあれ


美しき美しき国消えてゆく雨の中花の散りてゆかなん


雨に耐える桜の花の愛しけれ 永久なるものはなきと思えど


さくらさくら 最も尊きその色よ 今しばしあれもうしばしあれ


美しきものの消えゆく悲しさよ 桜に雨の降りしきるなり


さくら色 生を通して共にあれ 生きるには遠き色と思えど


人生という名の冬を越えたなら花に再び会えるだろうか

 

花愛す心以上にその花は豊かな愛を人に示せり


名残り花散ってゆくのかこの春も人智を超えた美のはかなさよ


白に紅添えたる色の愛しさよしずかに花の王国は咲く


花と交わす約束以上に尊きはなくて命より尊くて


見上げれば豊かな愛がそこにあるさくらよさくら天上の花


万人の悲しみを花慰めてうなずきながら散ってゆくなり


花よ花よ 寝ても覚めてもなれのあるこの一刻の値はつかじ


やさしさと美と永遠性を併せもつ花ある日々よ幻の日よ


さようなら 花の言葉の聞こえしに私も追って行きたく思う


褪せながら散りながら花消えてゆく別れの時よ今しばしあれ


花まだき やさしき色の残りけり淡やかに花の時薄れゆく

 

現から最も遠き場所なりきやさしき色の花の王国


花落ちて 夢の国への標かな


天と地にやさしき花の色ありて夢への道が開かれている


これほどにやさしき国に花よ人いくたりがたどり着けるのだろう


雪よりも清らかなるはさくら色至善の愛を込められたれば


善きものは最もつらきあとに来るそを教えたる桜の花は


花まだきやさしき色の残りたり夢と現の交錯す日々


耐えてこそ花は咲くのか美しくその苦しみが大きいほどに


花よ花 地に残りたるあとわずかかそけき言葉ささやいている


やさしければやさしいほどにはかなけれ桜の色よそのやさしさよ


花の日々過ぎゆく事の切なさよやさしきもののはかなき事よ

 

花なくて生きらるだろうか我はまたやさしき色よ消え給うな


無上なるやさしき色の減ってゆく神なる愛を花はたたえて


汝の国に我も連れ行け桜花我が全霊を込めにし願い


花吹雪一つ一つの花びらの花の思いは狂おしき愛


名残り花 夕陽を浴びて一層の永遠性を帯びて輝く


花消えて 夢の時間の終わりかな


最終の桜吹雪は有終の美なる景色をそよがせるなり


名残り花 小雪のごとき 白さかな


名残り花 夢への扉あとわずか


花のあと 花の骸の赤さかな


別れ花 原色前のわずかかな

 

薄紅の雪降りしきる花の終


花びらの風に名残りて夢の終


花びらの風に帰りぬ夢の国


春憂い花は別れもやさしくて


薄紅の雪降る花の終わりかな


薄紅の雪片じゅうの花の終


春冷や花の面影名残る頃


そちこちに薄紅の雪 花の終


葉桜や 地に薄紅の忘れ物

2011年のさくらうた

青空に亡くなりし者を祈るごと花の命の咲き初めにける


長き長き冬の終わりて咲く花の色ぞ切なきほどのやさしさ


薄紅の花の作りし宇宙とはまぶしく輝く命の光


紅色の桜の森のつぼみかな


世の中に桜の花のなかりせば 春の歓び九割はなし


淡やかにこぼし落とせるやさしさはその花の色桜咲きける


天空に近き枝より咲き初めて祈るがごとくこの春の花


花の門 花の開くを待ちにけり


パレードのごと花森は立ち並び四月の国を現しにける


桜木は天に諸手を差し伸べて全霊の花を捧げている


何も知らず生まるるはずの薄紅の花は全てを慰むごとし


慈しみ慰めるごとのその色はさくらさくら春の化身

 

やさしさを惜しむ事なく色づけて花は咲きけり幻のごと


現るる桜の花のその色は惜しむ事なき慈愛そのもの


桜咲きゆたかな幸がここにある 春という名の一瞬の間に


やさしさも幸もはかなきものらしく花は咲きけるつかの間の春


深々と花の宇宙は限りなく一瞬の間に展かるる永久


雪の美に愛を込めたる薄紅に桜は咲けり春の間に間に


自らの命の限り知るごとく花は咲くらん全霊の愛


限りなき無数の花の一つ一つ限りなき愛を込めて咲くらん


薄紅の愛情が降り止まぬなり桜の花よ春の刻よ


なんというあふるるほどの愛情を花は降らせるこの春もまた

 

今だけのやさしい奇跡展がりぬ さくらさくら忘れじの色


汝に会うためだけに我生きていた さくらさくら愛しの花


苦しみの悲しみの果てに咲く花はこの世ならぬ美天上の花


雪紅に白銀の色に花は咲き 全霊の愛に微笑んでいる


愛すれどどれほどまでに愛すれどそれより以上に花は麗し


雪紅のこの上もなきやさしさよ 花の思いを人は知らない


地獄にも釜の開く日があるようにこの世に桜開ける日もあり


花愛す人ほど悲しきこの世かな


花の雲 雪紅の色にふくふくと幻の国に世を変えにけり


年々に花と交する約束は我を連れゆけ永久のその色


永久にあれ思うものほどはかなくてやさしき刻よ花ぞ咲くらん

 

花もまた祈っているのかやさしさと愛とぞあれと心の限り


花の邦ありえぬほどのやさしさの永久なる愛を花は降らせり


人の世の悲しみを全て引き受けて美と愛に変え花は咲くらん


花の愛 世に行き渡るを見届けて花は散るなり微笑みながら


祝福と慰めのごと花は咲き無二なるやさしき色を展げり


渾身の愛にやさしき花は咲き悲しき人に微笑んでいる


やさしさと清らかさ極む花の色 青空に無二の刻を展げる


金剛に煌きながら花の散る 夢はこうして消えてゆくなり


消え入るを願うは淡き花の国


つらすぎる季節のあとに咲く花のやさしき色は天意なりけり


夢たるはかくもやさしき色なのか 桜の花はそを教えけり

 

一年の新たな悲しみ慰むるために桜は春ごとに咲く


ゆっくりとやさしく花は散りにけり人の悲しみ慰撫するごとく


やさしさを残して花の終わりかな


ひらひらと天より名残り花の降る 消えゆきながらただやさしかる


御神の微笑み給う日もありぬ ゆっくりと花の消えてゆきし日


ねえぼくと花の逝くのを見ないかい とても愛しき世界の終わり


淡やかに名残りの花の消えてゆく こんなにやさしい世界があろうか


風香る春は気づかぬうちに過ぐ 花のささやき残れる頃


花終わりやさしい魔法名残りけり


花あとの桜の色もやさしかる 地の花びらは遠い約束